外国人で外交官夫人。
それは、ご主人の仕事の職種によって、色々だと思います。
市民権取る人、取らない人、両国籍キープできる人、そうでない人。。。
私なんて、日本人のまま、主人は技術系のお仕事、
「外交」とは少し離れ、サポートスタッフに近い扱いの
なんちゃってディプロマット妻でしたから。。。
一応、主人はセキュリティークリアランス(TOPほにゃらら)をもっていますが、
私は、日本人。昔はどうか知りませんが、今はそれでもOKらしいです。
良く、小町なのど質問で、
奥様が外国人だと出世しないの?とか、もっと酷い、
外交官の妻が外国人なんてありえないだろう?さらにいやらしい、
それは外交官じゃなく、制服勤務の方でしょ?とか、、、
、、、これね~わざわざコメントしなかったけど、いやらしい言い方よね。
なに、制服勤務って?軍関係者って事?それか単なる警備員だって言いたいの???
え?そうじゃなくったって、セキュリティーといえば、
他のエージェントの妻かもしれないじゃん!色々よね。
あまりに常識ないって?って、自分こそ~!!!
と、コメント読んで、凄い事を言うなぁ。と思ったわけです。はい。
ああいった場所での発言、気をつけないとねぇ。
格差のお話を前の記事で書きましたが、こういうのが気持ち悪いですよね!
同じ人間として。。。
きっと、位の高い人達とパーティーでお話をする回数が増えるたび、
ご自分の位(お鼻)も、どんどん高くなっちゃうんでしょうね。笑
絶対、米国国務省の者ではないなと思いました。
アメリカ人ってそういうところがないから、アメリカ人なんですよね。
まあ、凄く稀に、こんな事言う人はいましたが、、、「稀」ですよね。
ここまで言うなら、旦那の国と職種を言えば良いのにさ、紛らわしい。
と思いました。笑
色々言ってますが、
一つ言えるのはそういった規定は国によって差があります。
なので、所違えばルールも違うというのが常識。
全ての国の外交官が同じじゃないのです。国によって違うものです。
日本国は妻にも手当てと言う名のお給料が出るって聞いたことがありますし。
アメリカはないですから、そんな手当て。少なくとも私は貰った事ないです。
アメリカですと、国際結婚で、ご主人が外交官って、結構あるあるケースなのです。
米国国務省は、たぶん半分はそうなんじゃ?と思います。
なので、国際色豊かで、子供もほとんどが、どこそこのハーフちゃん。
人種の壁?ありませんよね。そんなの。アメリカならでは?でしょうか。笑
ってことは、奥さんが外国人だからと出世に影響するわけないですよね。
だって、外国人妻ってほぼ当たり前な世界なんですから、
しかし、職種によってのセキュリティーの問題や、緊急時(避難)の時など、
また、赴任地に入出国する時に、ディプロマット・パスポートを持っていたほうが
問題が少ないので、アメリカの市民権を取る妻たちは多いです。
あと、すでに結婚していれば、
入省する前のセキュリティークリアランスは
妻の家族も調べられますよね。
親戚に犯罪歴があったり、自己破産した者がいたり、その辺を調べるようです。
幸い、私の家族にそのような人物は一人もいませんので、心配はしてませんでした。
内心、落ちても別に。。。と思っていましたし。。。
考えても見てください、3年に一回海外引越しですよ!
それもどこへ行くのか定かでないのですからね。
私なんて、いまだに良くやったよな。正気の沙汰じゃないよね~!
と思っていますから。
私の父は、私がまだ小さかった時に、
経営していた会社が倒産しましたので
どうだろうか?と思いましたが、無事、通ったと言う事は、
それはさして問題はなかったようです。
あくまでも、本人とその家族の近況なのではないかと思っています。
私自身は後の面接で、
「あなたは自己破産した事はないですか?」
と二回聞もかれましたけどね。笑
ありませんから~!笑
母曰く、近所の人に調査員が話しをしに来たらしいです。
内容は、こんな人がこの住所に住んでいますか?程度だったと聞いています。
その後は、私も当時住んでいたシカゴで調査員と面接をしました。
とあるホテルのロビーのカフェで面接しました。
提出した書類を元に、あちらから質問してきますが、
その当時、自分でも信じられないくらい英語がヘタでしたので、
調査員はどこを見て、私がOK人物かと思ったかは、いまだ謎です。笑
メンタリストのような、鋭い心理学的なメソッドを持っているんでしょうね!
調査員の目はごまかせないのでしょう。
なので、妻が外国人だと不利かどうかは良く分かりませんが、
私達はリタイアするまでに、その事が不利だったと思ったことは一度もありませんでした。
そもそも、50歳でリタイアするため、国務省に入ったのですから。。。
出世するしないは、最初っから関係なかったので、その辺はどうなのかは知りません。
この部分も、職種によってまちまちだと思います。
ご自分が大使夫人まで行きたければ、
お相手もアンビシャンな人でエリートって事でしょうから、
奥様も、それなりのお嬢なんでしょけど、
私には関係のない事だったので、この辺の事はわかりません。
私が知ってる世界とそうでない世界があるのも、外交官妻(アメリカ)なのです。
日本国のとはこの辺も少し違うのでしょうね。
私は、逆に奥さんがアメリカ国籍だと、何が有利なの?と聞きたいくらいです。
一つ言えるのは、アメリカ国籍を持っていると、大使館、領事館で働けます。
私は日本人で重国籍が許されていない国の出身なので、
国籍は残すことに決めましたが、米国との重国籍を許されている国の人は
米国籍を持っているので、何かしら仕事はありましたね、大使館、領事館内に。
まあ、仕事するかしないかは、本人が決めることで、
アメリカ人の奥さんでも働かない人は働かないで専業してましたから、
いろいろなんだと思います。
私は、高卒でしかも、英語にも自信がなかったので、
はじめから、仕事をするつもりは全くなかったです。
それと、あんな小さなヴィレジみたいなところで仕事したら、
さぞかし、ストレスがたまるだろうに。。。と思ったからでもあります。
ぶっちゃけ、精神的にまいってしまう人は多いのですよね。
主人の話を聞いてると、職場では多様な噂話が飛び交っていたようですから、
聞いてるだけで、ゲ~~~って感じでしたし。。。笑
スキャンダルに、ゴシップ、こんなお堅い職場でも、あるんですよね。
ってか、普通の会社より酷いのでは?と思いました。
なんだか、日本の百貨店を想像してしまいました。笑
そういうのって、センシティブな私には絶対に無理!と思ったものです。
アメリカと言うか、欧米文化ですよね!この辺は。ゴシップ好きなんですよね!
それより、子供達を問題なく、Decentな大学にあげるために、
子育てに集中しよう、そのほうが働くより、効率がよろしいだろうと、
あえて、働きませんでした。また、働くなくっても良かったですし。
余計な人間関係にどっぷり浸かることもしなくって良いでしょうしね。
このほうが私にあっていると確信してました。
もちろん大卒でも、専業な人は沢山いますよ。
キャリア、あきらめて旦那についていく覚悟が必要なのかもしれませんね。
プロフェッションのある人、特に医療関係の人は逆にかわいそうでしたね。
自国にいればバリバリ活躍できるのに、他の国では免許が役に立たない!
そんなこんなで、
働かない人が何も私のように学歴が低いわけではないのですね。
獣医さんもいましたよね。ボランティアで我慢ってところなんでしょうね。
あの手この手で仕事探しながら、あっちこっちに行くのですから、
だったら、米国籍とって、中でキャリアをって人も沢山いるのですが、
私はそうしませんでしたし、私の場合それで正解だったといえるでしょう。
キャリアに夢中になりすぎて、離婚って言う話も無きにしも非ず。
そんな例は結構聞きますね。
妻が自立し、うまく行く時と、そうでないときがあるのが夫婦関係。
難しいですよね。
また、そういうケースにおいて、子供にも問題がある家庭も結構ありました。
両親の仕事が中心の家庭では、子供がうまく育ちませんよね。
私が一番驚いたのは、両親共にアメリカ人でしたが、
両親共に、出張の多い仕事をされていて、
2歳の子供をナニーに預けて仕事をしてるって言ってた人です。
本人曰く、「息子が普段どのように生活してるのか、
どのように思っているかって、全くアイデアがない。だけどいけないなぁと思ってる。」
と悲しげに言っていた事です。親も子供もどっちも可哀想と思いましたわ。
外交官と結婚する事で一番大変なのは自分の仕事の事だと思ってます。
キャリアがあるなら、我慢しなければならない時もあるだろうし、
キャリアを選べば、何かが犠牲になる。。。
上手くやっていく人もいますが、上手くできない人もいます。
私のようにたいした事をやってなくっても、
2,3年に一回の引越しで、趣味の教室。また新たに人集め。。。
くじけるのも無理はないでしょうね。笑
振り出しに何回戻れば良いのか、、、
それは、いつまでも、アガリがこない、「すごろく」のようでした。
私のように思って、ご主人について行ってる外交官夫人って多いんじゃ?
と思っています。
いいとこの方が少ない気がしますよね。この暮らし。
敷いていいところを言えば、いろんな国に住むことで、
色んな事を知り、賢くなっていく事じゃないかと思います。
そういえば、リタイアメントセミナーでの話。
うちの主人は記録的に若い年齢でそのセミナーをDCで受けたのですが、
おじいちゃん達の中に、ものすごくアンハッピーな人がいたらしいです。
「自分の全てを、このキャリアにかけたけど、
思うポジションまで上がれなかった!本当に時間の無駄だった!」
と、文字通り、嘆いていたそうです。
出世って、そんなものでしょうね。
全てはその人の運と、その人のポリティカルコネクション。
だから、いいポジションについてる人が
必ずしも仕事できる、凄い人物と限らないのも、
こんな仕事の特長なのでしょうね。
時間を無駄にしなくって良かったね!
と私は主人に言いました。

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