うちの子供達は、中流家庭出身の州立大学に通う大学生。親はリタイアして湯水のようにお金を使えず、それなりに工夫しないと、したいことも出来なく、食べたいものも食べれず、ボンビーな生活を強いられます。笑
「親がリタイア」と言う所を除けば、ほとんどの学生がこのカテゴリーなのではないでしょうかね?子供たちの周りにもボンビーな学生は沢山います。
その反対に、親がお金持ちで、特にお金に事など気にしないで良く、高級で大きなアパートに一人暮らし、スポーツカーを乗り回し、高額の会費を払うフラタニティーに属し、勉強だけしてれば、そのうち出世するような学生さんもいるわけです。笑
実際、そんなスポーツカーに乗ってる学生を見ると、「なんで私立に行かないんだよ!君が私立に行けば、もっとボンビー学生が州立に入れたかもしれないのにね!」と正直思います。笑
特にUTなんかだとマジにそう思うんですよね。でも、ホント、お金持ちの生徒は多いですね、UTには。ここも、たまに見かけますが、UTほどズルさ?を感じません。笑 なぜだろう?田舎だから?w
まあ、世の中は不公平なものと考えるとして、お金がなければどうします?稼ぎますよね?と言う事で、学生さんはどのようにお金儲けをしてるのかって考えてみますと、人それぞれですよね。でも、学生ローンを組んで大学へ進学した子は、できるだけ早くローンを返したいのでしょうから、何かしらの仕事をしながら大学へ行きます。
ハイ、ここでストップ!そうなんです、大学生は何かしらの仕事を貰って少し働いている人が多いのですが、仕事ってアメリカでは、経験がモノ言うんですよね?!そうなんです。働いた経験がないと仕事が見つけにくいのが基本なんです。
こんな社会に生きてる、アメリカ人家庭の高校生たちは、夏休みの間のバイト、インターンで仕事経験を積む人もいます。人それぞれの夏休みの過ごし方があるみたいなので一概に言えませんが、親のコネを利用して夏休みから仕事の経験をする高校生もうちの子供たちの周りでは多かったです。
やっぱり働き時は、シニア期でしょうね。アメリカの大学受験はジュニア期までの成績が大学の合否対象になります。もちろんシニア期でもある程度の成績を確保しないと合格を無効にされもしますんで、一生懸命勉強しなければならない事は同じなんですけどね。
高校をフレッシュマンからスタートする時点で、勉強ができて、前倒しに出来る子は早め早めにAPなどをノックアウトしていけばいいんです。テキサスではこれが良しとされてますので、他の州はどうなるか知りませんが、そうするとシニアではすべて重要なところは終わった状態で、今までより楽なコース配分になります。
そこで、ウエイターの仕事やピザ屋の仕事をして、夕方から仕事を持ってる子も何人かいました。そしてそのまま夏休みに一気に仕事中心の生活にシフトして、お金をうんと持って大学へ行くんです。
なので、車の免許など取れる時点で早めに取って置くと便利なんです。大学生になる前に車の運転になれることも重要ですよね。
こう考えると、アメリカって特殊な国ですよね。排他的になるのも無理ないよな~って、思いますもの。外国から来た人には合わせにくい国なんですよね、本当は。感じませんか?私はそう感じます。
なんでもあらかじめどうなるのか?と考えながら動いていくのがアメリカ流。知らないって言うのが理由で、ぼーっとてるとみんなに抜かされますよ!(息子に言いたい一言だわw) そういう国なんですよ!アメリカって!情報の入手が勝利への鍵。w 前もって知ることの大事さがここにあります。
子供が仕事経験を積んでくれて、お金も稼げれば、減るのは親の負担!少なくっても「自分の遊ぶ金」は自分で出しなさい!って言える訳です。アメリカ人ってさすが!と思うのはこう言う所で、実に合理的に子供に仕事をさせてると思ったんですね。
で、周りがそうだし、夫の学生時代も仕事で小遣い稼ぎをしてましたし、私だってそうでしたから、うちも働かせました。。。しかし、息子だけ。
娘は大学デビューでしたよね。だって引っ越してきたばっかりで、何もコネがないんですもの!親はリタイアですし、大きなコミュニティーですから仕事獲得の競争は激しいのです。
そして、何も私たちのパート探しだけじゃないんです、コンペティティブなのは。いかに多くのコネクションを持ってるかと、仕事経験。そのコンビネーションが重要で、海外帰りで、どちらもない娘は夏休みに仕事の申し込みをしたけれども、インタヴューまで行けるところがなく、そのまま夏休みが終わりました!笑 ね、大事なんです。前もっての準備が。
それでも、娘は娘で何とかなってますけどね。これもアメリカのお仕事システムの良い所!大学がワークスタディーと言うアワードをくれた時に、そのアワードを利用して仕事を大学で貰いました。ここで経験と小遣い稼ぎができます。その小遣いをもってイタリア留学で楽しんできましたね。
私たちの娘への支援は、学費全額と(ローンはさせない主義なので)お家賃、食費100ドルくらいと、たまに食材のおすそ分けのみですので、その他の小遣いやアートサプライ、洋服、光熱費は娘が自分のお金から出して、その余りを蓄えてイタリアにもっていきましたから、結構稼げるようですよ。まあ、彼女の場合、節約も主婦並みですけど。。。笑 ですので、自立してきましたね、前より。
息子は大学進学前にバイトで働いたのですが、娘の今のルームメイトが働いていたピザ屋に行けたのも、その子から募集がかかってるよ!とインサイダー情報を貰い、本当は娘がもらいたかったその仕事を息子がもらったという経緯でバイトをシニアの終った夏休みにしました。こんなコネも大事ですよね。
で、そこのピザ屋の店長はなんと、息子より1つ年下高校生の黒人の男の子だったんですよ!ダウンタウン寄りのエリアから、わざわざ車でこの高級住宅地エリアに通ってたらしいです。主人がその店長と話をしたらしいのですが、大学へ行くのにいろいろと作戦考えて計画的に働いてたようで、スカラシップを貰って大学へ行くと話していたそうです。賢~い!
賢い子ほど親をあてにせず、システムを利用できるのです。これ、本当の話。
もう一人の例は、ラティーノの娘の同級生の女の子。「その子から異臭が漂うんだけど!」って娘が話してくれた、その子については、さっきのピザ屋の店長の真逆!彼女はシニア期の一番申し込みで大変なときに、飲み屋でバイトしていた子なんです。どうしても大学へ行きたいのでお金を稼がなきゃならない!って言うのが言い訳だったらしいのですが、夜中まで働く彼女を見かねて先生が、そんなことしてないで、勉強してスカラシップにアプライしなさい!って言ったらしいです。ごもっとも!
高校生の女の子が夜働くのは良くないのは当たり前なんですが、そんなめんどくさくって大変な思いをしなくっても、スカラシップで数打ちゃ当たるものに申し込めばいいのです。GPAなんて低くっても応募できるスカラシップは沢山あります。人の助けを感謝して受け入れるところも大事なんですよね。いいんですよそれで、感謝すれば。
異臭、、、それは汗臭さだったらしいですけどね。ああ、そんなにハードスケジュールをこなさなくっても頭使えばもらえるんだよね!って私も思ったのでした。働く=お金を貰う ではないというのも子供たちに教えるポイントですね。よくよく考えれば、ボランティアもこの 働く=お金を貰う でないカテゴリーですから。
こうして、高校生時代を過ごし、無事大学に進学しても、ひたすら小遣い稼ぎは必要な大学生。もちろん先ほど話したように、家がお金持ちなら、働かなくっても別にいいのでしょうけど、そんな子も働かなければならない理由があり、それがインターンです。
これが大学院進学に大きく影響する経験カテゴリーらしいので、インターンを、これまた親のコネをつかって海外へインターンに行ったりする子もいます。インターンはハクがかかる?のもそうですけど、お金も稼げますから一石二鳥。なので、夏休みの計画は早めにしなければなりません。ここでも前倒しなんですね。
アメリカの大学受験をこれから控えてるお子さんをお持ちのお母様。日本の大学生の生活より、はるかに複雑なんですよ!アメリカの大学生の生活は。
日本の学生が留学に来るとびっくりするらしいのですが、「アメリカ人の大学生って、本当に勉強するんだね!」ってね。笑 その昔、「入るのは簡単、出るのが難しい」と言われてたアメリカの大学ですが、今は「入るのも難しく、出るのも難しく、しかもお金が掛かる」んです。笑