15日(月)雨。昨日は新潟市長選挙投票日だった。最後まで盛り上がりに欠けた選挙で投票率31%でワースト2位だという。盛り上がらなかった理由は共産党を除くオール与党化で各政党の相乗り選挙だったからだ。対立候補は共産党推薦の候補だけ。
現市長の篠田氏は8年前、立候補した時は新潟伝統の革新色が多少あったのだが、自公民が徐々に擦り寄り、結局は大型公共事業中心の保守色を強める一方だった。マスコミ受けのするスポーツ等のイベントばかりに力を入れ、イベント市長と揶揄された。
新潟市は人口80万人で全国19市中17番目に政令市となった。とは言っても、政令市になるために無理な合併を重ねた結果だ。教育に関する市長の約束は「教育行政からの学閥人事の排除」だったが、8年経っても、公約は実現していない。
今日は新聞の休刊日だったが、号外が出た。そこに、私と同じサークルに属する現職教員の小林朗氏の「市民の声」が載っている。「教員が地域に根ざし、住民と連携しなければならないが、今の市教委の異動の仕組みでは難しい」「教員増も不可欠」だと。
私は今の市政に同意できないので、反対候補に投票したが、共産党ももう少し幅広い層を取り込めるような候補を立てられなかったのだろうか。主張していることが正しければ市民が投票するというものでもあるまい。今から4年後を見据えて候補者を発掘すべきだ。
日本が国際的に見て発信力が低いと思うが、国内的に見て、新潟は特に発信力が低いように思われる。新大の学生が「東京での体験として、新潟のイメージが豪雪と酒と米に限られていたことに驚いた」と。「政令市の効果を感じたこともない」とも。全くだ。
統計的に新潟が政令市の中でナンバーワンは高校進学率、カレールー、グレープフルーツの購入量、NHKの受信契約割合と聞いては恥ずかしい。日本海側最大の都市で韓国、ロシア、中国と接する最大の港湾を持ちながら、これを生かせないでいるのは遺憾だ。
我々の猛烈な運動によって、75年に初めて川上革新市政が誕生、市長が「人間都市新潟」「日本海を平和・友好の年へ」というスローガンを掲げ、市民憲章を制定した時などは拍手喝采を叫び、新潟に明るい未来を抱いたものだ。あの精神はどこへ行ってしまったのか。
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