さゆりさんが 怒りに震えた理由は これまた 日本人の慣習によるものでした。
日本人は 贈り物を渡すときは １人より ２人、 ２人より それ以上・・？
団体を代表してプレゼントする時は それに関係する人が
複数で 手渡しするのが 丁寧と考えているのですかね？
さゆりさんは 我々２人が「プレゼント係」なのだから
２人で プレゼントの内容を決め、 ２人で一緒に 買い物に行き、
２人で そろって 手渡しに行くのが 当然と考えておられたようです。
（ひょっとしてラッピング日もあって 合計３日ぐらい消費する予定？）
それが 日本的な 「礼儀」 でも あると。
その一方で アメリカ人の間では 日本人が
一言もしゃべらず なぜか複数の人間で 横並びに並んで
小さな 小さな プレゼントを恭しく 手渡しに来ることを
「ちょっと 変」 とも 思っていました。
だいたい 年末や年度末って そうでなくても忙しいのに
スクールギフトごときで 打ち合わせや買い出しや ラッピングやらと
いちいち 二人で集まって 行動を共にするのも 大変そうだったし
２人で話し合って より良い結果がでるならまだしも
さゆりさんの頭の中には 「話し合いの余地」など これっぽっちもなかったことは
明白だったので 無駄な争い？を 避けるためにも
お互い別々にしましょう～ という 提案だったのですが、
それって 「無礼」なんですかね。
アメリカ人の学校関係者は 私たちが 一人で来ようが ２人で来ようが
関係ないと思うんですけどね。
しかも さゆりさんは 密かに 「和菓子」を ギフトとして考えていたようで
私も余計なことを言わなければよかったと 今になって 思うのですが
ついつい、
「アメリカ人って 多分 和菓子って あまり食べられないと思うし
わざわざ 遠くまで行って和菓子を買うよりも
多分 チョコレートとか 食べなれている方が 喜ばれるんじゃないかと
思うんですけど・・・・」 と 申し上げたところ
これまた さゆりさん、 噴火！！
「あなた 和菓子を バカにしているのっ！？」
そんな 話じゃないのに・・・・。
ただ アメリカ人の味覚の話をしているのに・・・・。
さゆりさん的には アメリカ人が プレゼントを ゴミ箱に捨てようが
「何これ 気持ち悪い」的な顔をされようが
日本の心を 押し付ける 伝える方が 大事なんでしょうかね。
私は 相手が あまり好きでないとわかっているものを
わざわざあげるより 相手が喜びそうなものをあげたいなぁ～と思うんですけどね。
大好きな和菓子を 「何これ？」って 言われるだけでも ショックですから～。
ただ単に アメリカ人って 和菓子ってあまり好きじゃないかも、という事実を
教えて差し上げようと思っただけだったのですが
この有様です。 大激怒です。
でも やっぱり 二人で 手渡しに行くのは 絶対でしょ！という
さゆりさんの 命令 提案のもと、
結局 私たちは ２度のプレゼントの内容決めと 買い出しは 各自でやることにし、
手渡しだけを ２人一緒にやることになったのです。
（それも 過去には 買い出しはお互いの予定が合わず 一人ずつやっていた人も
いるという前例を調べて やっと納得していただきました・・・・）
さて 結果は いかに・・・・？
（つづく）
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