日本国内で帰国生を受け入れている中学校・高校は数多くありますが、帰国生のための学校といっても過言ではない同志社国際中学高等学校について、徹底研究しようと思います。
実は近年どんどん人気が高くなってきて、合格条件や倍率もなかなかシビアになってきています。
それもそのはず、同志社大学にほぼ9割が内部推薦で進学できる、大学付属の中高一貫校。
昔から伝統的な学校で、地元での人気は絶大でしたが、近年カズレーザーのおかげかどうか(知らんけど)関西圏以外からの受験者も増えてきています。
こちらも帰国生に大人気の国際基督教大学付属高校(ICUHS)の場合、高校からの受験で、さらに国際基督教大学(ICU)への進学率約3割ということを考えると、
中学校から通えて、さらに中高一貫、付属大学へ9割って、かなり魅力的。
ということで、さっそく同志社国際中学高等学校を徹底研究していきます!
同志社国際中高と国際基督教大学高校との比較はこちらの記事からどうぞ。
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京都府京田辺市にある私立の中高一貫高校です。
系列校に、「同志社中・高校」「同志社女子中・高校」「同志社香里中・高校」があります。
同志社国際中学高等学校は、帰国子女の学生受け入れを目的として設立されました。
少し古いデータ(2020年)ですが、同志社国際中学校の人数の割合と、語学試験取得率を見ていきます。
中学校内訳男子女子1年生帰国生一般性
留学生
内部(帰国)
内部(一般)13
11
1
7
1821
21
0
9
252年生帰国生
一般性
留学生41
18
042
40
03年生帰国生
一般性
留学生31
28
049
40
1総計帰国生
一般性
留学生92
75
1121
126
1
1学年だいたい150人前後で4クラスなので、1クラスは35人前後の比較的少人数クラスになっています。
入学直後にプレイスメントテストを行い、英語は6クラス、数学は2クラスに分かれる習熟度制を採用しています。
また、英検取得率ですが、中学生全体の約7割が2級以上を取得しています。
中学校1級準1級2級準2級3級4級5級1年生3193713131272年生5255711101113年生7376020550総計15811544428288英検以外にも、TOEFL・TOEIC・ドイツ語検定・中国語検定など、語学資格を持っている子も多数。
世界各国からの帰国生が混在しているので、廊下に出るといろんな国のことばが聞こえてきて、さすがこれが国際学校という雰囲気を十分に味わえます。
また、帰国生がマイノリティではないので「帰国子女」という目で見られることもなく、伸び伸びと学校生活を楽しんでいます。
同志社国際中学校の募集人数は、帰国生約55名、国内一般生約25名と、国内一般生のほうが狭き門になっています。
また、1年生から3年生まで、帰国生徒に限り夏季編入学試験(若干名)を実施しています。
①abcのいずれかと②abのいずれかの両方の条件を満たす者
①
a:日本国籍を有する者
b:特別永住者の資格を有する者
c:日本の法律に定める「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」に該当する者
注 1 :b該当者は、「特別永住者証明書」の両面コピー、c該当者は、「在留者カード」の両面コピーが必要
②
a:海外在住期間が 1 年 6 ヶ月以上の者で、帰国後の期間が海外在住期間を越えない者
b:海外在住期間が 5 年 6 ヶ月以上の者
注 2 :帰国後の期間とは、最終帰国の日から当該入学試験の日までとする。
注 3 :海外在住期間は、 3 ヶ月以上連続して、保護者に帯同した期間の合計とする。
海外在住期間の証明は、「海外在住証明書(原本)」の提出が必要。(p. 4参照)
ただし、A選考に出願の場合、海外在住期間に本人の留学期間(正規の学校に 3 ヶ月以上連続し
て在籍し、 1 回以上の正式な成績表が必要)を加えることができる。
選考区分・選考内容は次の通り。
12月 A 選考〈専願〉A選考専願なので、「本校を第 1 志望校として出願し、合格した場合は本校の入学を確約できる者」という条件があります。
さらに、英語資格のなかでも次の「①〜④の条件のいずれかを満たす者」という条件があります。
① TOEFL iBT((Special)Home Editionを含む) 68点以上
② 実用英語技能検定 準 1 級以上合格(準 1 級については、CBT、S-CBTを含む)
③ TOEIC Listening & Reading 730点以上
④ ケンブリッジ英検(for Schoolsを含む)B2 First(FCE) 160点以上
中学受験でこの条件なので、小6の時点で英検準1級レベルの取得が必要です。
それ以外に、書類審査(提出された海外・国内の学校の全成績)と面接(保護者と生徒)があります。
これらの条件をすべてクリアしていれば(専願・英語資格・書類)、よっぽどのことが無い限り合格すると言われています。
ただ、毎年ほんの数名ですが合格通知の番号が抜けている(不合格だった?)こともあるので、英語資格だけあれば楽勝という訳でもないようです。
12月 A 選考〈併願〉 書類審査:提出された海外・国内の学校の全成績を審査する。作文:海外生活で習得した外国語を用い、当日課せられたテーマについて、B4判の解答用紙 2 枚に記述する。(60分)テーマは、日本語と英語で出題する。
作文に日本語の使用は認めない。
面接(保護者と生徒)
という内容になっています。
カギは「当日課せられたテーマについての英作文」ですね。
時事ネタというよりは、小学生らしく「物語を作る」系の問題が出されます。
ポイントは、テーマからズレない、正しい英語を使う、時間配分を考える。
普段から英作文を作る練習をしていないとかなり厳しいです。
また、会話はネイティブ並みでも感覚で話している子も注意が必要。
この機会にしっかりと「英文法」と「Essay」を学んでおく必要があります。
また、2月にもA選考試験がありますが(12月A選考併願と同じ条件)、倍率8倍とかなり厳しい戦いになりそうです。
B選考 3 教科(国語・算数および理科・社会・英語のいずれか)の教科試験各50分、各100点の合計点B選考は国内一般生と同じ条件です。
同志社国際中学校と同じ建物です。
校門も一緒。
部活も、中高一緒に練習したり、かなり交流があります。
霜降り明星の粗品が同志社国際高校出身→同志社大学文学部中退だったりします。
一般性
留学生66
29
0111
74
02年生帰国生
一般性
留学生69
30
0102
62
03年生帰国生
一般性
留学生85
23
1106
58
0総計帰国生
一般性
留学生220
82
1319
194
0
1学年だいたい270人前後で6クラスなので、1クラスは45人前後。
中学校より人数はだいぶ増えますね。
メルマガ特典でご紹介していますが、昨今中高一貫校の「高校募集」が減ってきています。
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その中で、高校からも大量募集をしてくれる存在は、とてもありがたい。
もちろん内部生も多いですが、かなり自由な校風なので自然に内部新学生、帰国生、国内受験生が溶け込めているようです。
高校生1級準1級2級準2級3級4級5級1年生2566754416302年生195565396103年生1155274000総計55176167872240これ以外にも、TOEIC900点以上が64名、フランス語検定、ドイツ語検定、スペイン語検定など、さまざまな資格保持者が多数います。
高校生でTOEIC900点以上って、かなり高い英語力ですよね。
同志社国際高等学校の募集人数は、帰国生約90名、国内一般生約45名と、中学同様、国内一般生のほうが狭き門になっています。
帰国生徒としての認定
①abcのいずれかと②abcのいずれかの両方の条件を満たす者
①
a:日本国籍を有する者
b:特別永住者の資格を有する者
c:日本の法律に定める「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」に該当する者
注 1 :b該当者は、「特別永住者証明書」の両面コピー、c該当者は、「在留者カード」の両面コピーが必要
②
a:海外在住期間が 1 年 6 ヶ月以上の者で、帰国後の期間が海外在住期間を越えない者
b:小学校課程における海外在住期間が 4 年 6 ヶ月以上の者
c:海外在住期間が 5 年 6 ヶ月以上の者
注 2 :帰国後の期間とは、最終帰国の日から当該入学試験の日までとする。
注 3 :海外在住期間は、 3 ヶ月以上連続して、保護者に帯同した期間の合計とする。
海外在住期間の証明は、「海外在住証明書(原本)」の提出が必要。(p. 4参照)
※ただし、A選考に出願の場合、海外在住期間に本人の留学期間(正規の学校に 3 ヶ月以上連続し
て在籍し、 1 回以上の正式な成績表が必要)を加えることができる。
選考区分・選考内容は次の通り。
特別推薦入試〈専 願〉特別推薦枠は専願なので、「本校を第 1 志望校として出願し、合格した場合は本校の入学を確約できる者」という条件があります。
それに加えて、〈条件A〉もしくは〈条件B〉のいづれかを満たす者。となっています。
優れた語学力を持つ者(次の①〜⑨のいずれか 1 項目以上に該当する者)
① TOEFL iBT((Special)Home Editionを含む) 79点以上、またはPBT 550点以上
② 実用英語技能検定 準 1 級以上合格(準 1 級についてはCBT、S-CBTを含む)
③ TOEIC Listening & Reading 780点以上
④ ケンブリッジ英検(for Schoolsを含む)B2 First(FCE) 160点以上 英語
⑤ Goethe-Zertifikat(青少年向けまたは大人向け) B2以上合格 ドイツ語
⑥ 一般DELFまたはDELFジュニア B2以上合格 フランス語
⑦ DELE B2以上合格 スペイン語
⑧ HSK 6 級180点以上 中国語
⑨ 韓国語能力試験 5 級以上合格 韓国・朝鮮語
[注意]資格を取得した言語は、在住国または在籍学校で日常使用されている場合に限る。
中学校での成績が優秀な者
国内中学校また海外の全日制日本人学校中学部第 3 学年 1 学期(前後期制の場合は前期)
の 9 教科の評価( 5 段階)合計が40以上。
中学校の語学資格が英語だけだったのに対し、ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・韓国語試験が追加されています。
中学校も高校も英検準1級は変わりませんが、TOEICは中学校で730、高校で780なので、若干ですが、英検よりもTOEICでの入学のほうが差が出るかもしれません。
また、〈条件B〉も実はかなりエグイです(笑)
9教科の評価(5段階)の合計が40以上ということは、平均して4.5評価を取っていなければいけないということ。
帰国枠の条件は、帰国後何年以内とかが無いので、条件にあえば小学生で帰国した子でも子女枠を使えます。
ただ、小学生時代のほとんどを海外で過ごした後、9教科の平均を4.5に持っていくのは、かなりの努力が必要です。
これらの条件さえ合えば、2022年の特別推薦枠受験者63名中合格者63名。2021年の受験者44名中、合格者43名なので、ほぼ合格間違いなしです。
英検準1級以上・TOEIC780点以上をぜひ目指しましょう。
テーマは、日本語と英語で出題する。
小論文に日本語の使用は認めない。
書類審査:提出された海外・国内の学校の全成績を審査。面接:保護者(不可能な場合は、保護者代理人)同伴で、日本語で行う。
中学受験のEssayが、物語を作る系の問題だったのに対し、高校受験のEssayは出題パターンが一定ではないようです。
中学同様、正しい文法で、正しいスペルで、論理的にEssayを書けるように、早くから特訓をしておく必要があります。
また、2月にもA選考試験がありますが、内容は12月A選考と同様です。
12 月 B 選 考〈併 願〉 3 教科(国語、数学、英語)の教科試験(各50分、各100点)の合計点2月B選考も12月B選考と同様です。
同志社国際中学高等学校それぞれの募集要項を見てきましたが、印象としてはやはり年々厳しくなっているような気がします。
同志社国際は、帰国子女を受け入れるための学校ではありますが、学校自体がそれほど大きいわけでもなく、マンモス校ではないので、募集人数も限られます。
なので、特別推薦枠以外の併願志望の条件が、かなりエグイ。
同志社国際が第一志望であれば迷わず、中学受験は「専願A」もしくは高校受験なら「特別推薦枠〈条件A〉」を目指しましょう。
高校からは寮もあります。
さらに、他大学への推薦制度も(若干名ではありますが)あるので、どうしても同志社大学には行きたくない!と思ってしまった場合でも、入ればなんとかなります。
そのためには、中学受験も高校受験も、英検準1級を目指すか、TOEIC730点・780点を目指す。
こちらも簡単な試験ではありませんが、一発勝負のEssayよりは、心に余裕が生まれます。
注意しなければいけないポイントは、願書提出までにこれらの資格を取っておくこと。
英検は年3回しかありません。
6月に結果が出る第1回検定がギリギリラインです。
第2回検定の結果は10月末に出るので、間に合いません。
中学受験を考えた場合、できれば小5の第2回・第3回の英検で、準1級を取っておきたい。
高校受験の場合も、中2の第2回・第3回が目安です。
それと並行して、TOEICもだいたい毎月どこかでやっているはずなので、受けておきましょう。
英検2級までは準会場で受けられるので、もしかしたら近くの塾や学校などで開催されているかもしれません。
ただ、準1級は本会場のみなので、ロンドン・ニューヨーク・ロサンゼルス・ホノルルの4カ所のみになります。
ちなみに、うちの上の子は、中3の6月試験で準1級+TOEIC815点、下の子は、小6の6月試験で準1級+TOEICで785点を取りました。
ただ、二人とも英検準1級は1度落ちています。
チャンスが少ない、かつ、負けられない戦い(旅費が…)なので、短期間でかまわないので「英語資格取得」に強いスクールに通いましょう!
準1級後略ポイントは「英作文」です。
うちの子たち、とくに下の子は、英検の勉強が一番嫌いだったと、今でも言います。
だって、下の子なんて小学校4年生くらいから、ずっと英検を受け続けているんです。
大人だって、日本語でだって難しい、英検2級・準1級の問題を、小学生がやり続けるなんて、本当に大変だったと思います。
なので、せめて効率よく、短期間で終わらせるように、プロの手を借りてください。
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同志社国際中学高等学校、本当に自由で伸び伸びと楽しく学校生活を送ることのできる、とてもいい学校だと思います。
子どももそうですが、親同士もほぼ駐妻なので、全く気を使うこともありません。
子どもにとっても親にとっても、帰国子女という枠を気にせず過ごせる環境なので、特に海外生活が長い子には、最適なんじゃないでしょうか。
年々受験自体は厳しくなってきていますが、それも人気が高まってきている証拠。
ぜひぜひ、英検準1級・TOEIC780点を取って、楽しいスクールライフを送ってください!
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