アルバイトは日本語になっていますが、これはドイツ語で「労働」を意味する名詞のArbeitに由来します。Arbeit といえば労働全般を指すのですから、アルバイトはバイトといっても良いわけです。
日本でのアルバイトは、part-time jobとかside jobのほうが正確です。なぜパートがはやるのでしょうか。それはアルバイトでは機械設備よりも労働力に依存するからです。機械では第三次産業の中心であるサービス業をこなすことが難しいのです。
Arbeitで思い出すのは、アウシュビッツ強制収容所の門に掲げられているフレーズです。Arbeit macht frei(働くことによって自由になれる)という文句です。この労働標語によって多くのユダヤ人、政治犯、障がい者、捕虜、聖職者が過酷な労働を強いられ、使い捨ての運命となりました。Arbeitとはなんぞやという問いが投げかけられます。