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外資系企業で英語がつらい!体験談と対処法

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外資系企業に入ったが、英語ができなくて辛い...... 突然、上司が外国人になって何を話したら良いかわからない...... 会社の方針が変わって、急に英語が社内スタンダードになった

外資系企業に入ったは良いものの、英語のせいで辛い思いをしている人もいるかもしれません。

 

今回の記事では、筆者の知人の田中さん(仮名)の体験談をもとに、「外資系企業で働いているけど、英語ができなくて辛い」というときの対処法を考察します。

 

結論から言うと、以下の通りです。

 

この記事の結論
求められる英語力がビジネスレベル → 数ヶ月〜1年集中して頑張る ネイティブレベルが求められる → 転職や部署異動を検討する

 

英語のせいで辛い思いをしている方は、ぜひ読んでみてくださいね。

 

 

英語ができなくて外資系でつらい思いをした体験談

ここでは、田中さんの体験談を紹介します。

田中さんは、もともと日系のコンサルティング会社で働いた経験のある優れたビジネスパーソンで、周囲からも優秀さを認められています。

 

 

外資系企業から転職の打診

あるとき、田中さんに転職エージェントから外資系企業の日本支社への転職の話が持ちかけられました。

この話を受けて、田中さんの心は踊りました。

なぜなら、この外資系企業は以前から「チャンスがあれば働いてみたい!」と思っていた憧れの企業だったのです。

 

今の仕事に不満があったわけではありませんでしたし、英語にも不安がありました。

しかし「この話を断ったら一生後悔する」と思い、面接に臨むことにしました。

 

晴れて外資系企業に転職

紹介されたのはヨーロッパが本社の企業の日本支社。

面接では、田中さんの仕事の実績が評価され好印象。

 

心配をしていた英語力に関しても「日本支社は日本人だけだし、顧客も日本企業。社内のやりとりに英語が多いけど、そこまで高いレベルの英語力でなくても大丈夫」と言われました。

 

「それなら大丈夫そう」と胸をなでおろし、田中さんは転職を決意。

憧れの企業で働くことが決まり、田中さんは意気揚々としていました。

 

TOEICは900点超え

英語について心配していた田中さん、実は日本人としては「英語ができる」レベルでした。

海外経験こそないものの、TOEICスコアは900点を超えており、発音もキレイで知人からは「帰国子女ですか?」と間違われることも。

 

それでも、英語力に不安があったので転職する前に、1ヶ月のフィリピン留学に行きました。

留学先では英語漬けの日々を送り、さらに英語力に磨きをかけて帰国。

 

帰国後に受けたTOEICは940点。その後、英検1級も楽々合格するレベルにまでなりました。

私たち日本人からすると「めちゃくちゃ高い英語力だな」と思うレベルです。そんな田中さんですが、転職後に英語で苦しむことになるのでした......。

 

社内研修が英語

やる気満々で入社した田中さん。

最初に渡されたのは、何十ページもある社内マニュアル。社内ルールやソフトウェアの使い方が書かれた英語のマニュアルです。

 

「え......、これ全部読むの?」と思いましたが、社内のルールを理解するために一通り読まなくてはなりません。

「日本語なら、たいしたことないのに」と思いつつ、毎日英語に悪戦苦闘しながら読み進めました。

 

研修動画も全て英語

そうこうしているうちに、中途採用者向けの社内研修の案内が送られてきます。録画されたビデオをWebで見る形式ですが、当然ながら全て英語。

初めて触れる単語やフレーズも多く、研修動画を見るのにも、かなりの集中力と時間を費やしました。

 

「日本語なら倍速で聞き流して理解できるのに......」。

こう思いましたが、一刻も早く会社に馴染むために夜遅くまでかけて研修動画を消化していきました。

 

大量の英語メール処理で残業がかさむ

マニュアルや研修だけではありません。

 

本社から日々大量の英語メールが送られてきます。

本社にいる指導役からのメール 社内情報の共有メール 情報シェアのためのメール

とにかく、日々たくさんのメールが届きます。

 

英文メールだと、どのメールが重要で、どれが重要でないのかがパッと理解できません。

その結果、メール処理をするだけで、田中さんは毎日残業をする状態になってしまいました。

 

重要な英語ミーティングが日本の夜中に

また、本社とのミーティングが日本の夜中に開かれるのもストレスになりました。

重要なミーティングはどうしてもヨーロッパ基準になります。

 

ヨーロッパとの時差の関係で、日本時間22時や23時に始まるのは当たり前。時には夜中の1時にスタートすることもあったそうです。

とはいえ、出席しないわけにもいかないので、眠い目をこすりながら、英語のミーティングに出ていました。

 

英語の会議で発言できない

ただ、ミーティングに参加しても、英語で言いたいことを伝えるのに苦労しました。

 

もちろん、田中さんは高い英語力を持っているので、最低限のコミュニケーションを取ることはできます。

業務内容の報告 自分の専門に関する議論

などはソツなくこなすことができました。

 

しかし、他の参加者の発表に対するタイムリーなコメントや、社内政治のように微妙なニュアンスが求められる会話には苦労しました。

 

「日本語なら言いたいことがいっぱいあったのに......」と後になって悔しい思いをすることも1度や2度ではありませんでした。

 

週末は英語のトレーニング

「このままでは、英語のせいで仕事のパフォーマンスを発揮できない」と感じた田中さんは、忙しい仕事の合間をぬって英語のトレーニングを再開しました。

 

読む本を全て英語にする 英語のニュースでインプット ディクテーションなどのトレーニング オンライン英会話

平日の夜、週末を使って、これらのトレーニングを続けました。

 

業務で英語に触れ、さらに英語学習を続けたことで、田中さんの英語力は入社時と比べ少しずつ伸びていきました。

ただ、職場が期待する英語力は非常に高いものだったので、田中さんはストレスを抱えることになります。

 

 

「英語ハラスメント」

田中さんの転職先はヨーロッパに本社がある外資系企業。本社のメンバーは、ヨーロッパ人が多く、ほとんどの同僚は英語がペラペラです。

日本支社のメンバーは日本人ですが、帰国子女やアメリカに20年間滞在していた人など、準ネイティブばかり。

 

田中さんはTOEIC940点の英語力があるので、相手が少し気を使ってゆっくり目に話してくれれば理解できますし、会話をすることもできます。

しかし、ネイティブスピードでまくし立てられると相手の発言についていけなかったり、瞬時に返答したりすることができませんでした。

これは英語力の問題だけでなく、転職先の文化や背景知識がなかったことも原因です。

 

最初のうちは、本社の同僚も田中さんが理解できるように話す努力をしてくれました。

「すみません、聞き取れなかったのでもう一度お願いします。」といえば、田中さんにわかるようにゆっくり話してくれます。

日本支社の同僚も、本社メンバーの発言を翻訳したり解説したりしてくれました。

 

同僚が冷たくなっていく

しかし、1ヶ月くらい経つと同僚の態度が変わってきました。

「なんで、田中さん一人のために遠慮して話さなくちゃいけないの?」という感じで。

 

もちろん、親切な同僚は変わらず丁寧に話をしてくれますが、中には「英語ができないあなたが悪い」と言わんばかりに、遠慮なしにネイティブスピードでまくし立ててくる。

 

ある意味、英語が苦手な人への嫌がらせ(英語ハラスメント)とも言えます。

田中さんは、同僚とうまくコミュニケーションができず、気分が塞ぐようになり、「英語ができない自分がダメなんだ......」と自分を責めていました。

 

上司や同僚に相談ができない

相手の話が理解できないだけではありません。

田中さんは、上司や同僚に仕事の悩みを相談するのにも苦労していました。

 

仕事が順調にいっているときは、英語での報告に困ることはありません。

なぜなら、報告内容がはっきりしているから。英語で説明するのも比較的簡単です。

 

しかし、トラブルを抱えたり、悩み事があったりするとき、英語でどのように相談すれば良いかが分かりません。

上司や同僚に相談するときは、モヤモヤを抱えており、相談内容も明確ではなかったりしますよね。日本語でもモヤモヤした状況を伝えるのが難しいのに、英語ではなおさら。

 

田中さんは、悩み事を英語にできなかったために、上司や同僚に仕事の相談することができませんでした。

 

悩みがあっても相談できず、仕事のストレスを抱え込むようになってしまいました。

 

自分の強みを活かせない

こうなると、周囲も田中さんが何に悩んでいるのか、わかりません。上司や同僚と思うようにコミュニケーションが取れないので、相手からは「仕事ができない奴」と勘違いされることに......。

 

田中さんは非常に優れた専門力を持っているのに、英語でコミュニケーションができないせいで、強みを活かせませんでした。

 

「このままでは、英語の壁にはばまれパフォーマンスを発揮できない」と考え、1年余りで田中さんは外資系企業を辞めることにしたのでした。

 

英語ができなくて外資系でつらいときの対処法

日本人としては、かなり高いレベルを持っている田中さんが、英語で苦労したのは、なぜなのでしょうか?

この章では、「英語力」を細分化して考察し、外資系に勤務しているのに英語ができなくて辛い時の対処法を解説します。

 

 

求められる英語力を見極める

まず、大事なのが求められている英語力を見極めることです。

なぜなら「外資系」と一口にいっても、どの程度のレベルの英語力が必要なのかは、職場によってさまざまだから。

 

具体例をあげてみましょう。ちょっと想像してみてください。

 

マネジメントのポジションで本社に頻繁にレポートする立場。英語で社内政治をする必要もある。 上司、同僚、顧客も日本人で、日常は日本語でOK。社内のITサポートなど相談時のみ英語。

求められる英語力が違うのがイメージできますよね。

 

次の図は、外資系企業における英語力の目安のイメージです。

 

 

ネイティブレベル

ネイティブ同様に、苦労なく英語を扱えるレベルです。日本語と同様にストレスなく英語を使うイメージ。

帰国子女や10年以上海外に暮らしている方が到達するレベル。

 

日本に居ながら、このレベルに到達するのは簡単ではありません。

外資系企業のマネジメント層 本社と頻繁にやりとりするポジション 上司、同僚、顧客が外国人

こんなケースは、ネイティブレベルの英語力が求められます。

 

ビジネスレベル

専門分野において、英語でプレゼンや交渉ができるレベルです。TOEICスコアは800点以上が目安。

いわゆる「英語ができる」と言われる人が当てはまります。

 

同僚は日本人が多いけど、上司が外国人 顧客が海外企業

といったケースで、ビジネスレベルの英語力が必要になります。

 

日常の会話は日本語でOKだけど、週2〜3回の重要な会議は英語、みたいな環境。

 

大抵の外資系企業では、このレベルの英語力が求められます。

 

ネイティブレベル≠ビジネスレベル

ここで重要なのは、ネイティブレベルとビジネスレベルの間には大きなギャップがあること。

努力すれば、比較的短期間でビジネスレベルには到達できますが、日本に居ながらネイティブレベルに到達するのは簡単ではありません。

 

記事の前半で紹介した田中さんは、ビジネスレベルの中でも高い英語力を持っていました。多くの日本人からすると「英語がペラペラだな」と感じるレベル。

しかし、ネイティブレベルとの間には大きなギャップがある。

 

田中さんが気づいたのは、「転職先ではネイティブレベルの英語力が求められていた」ということでした。

こういったことは、入社前に知らされないことがあります。

 

なぜなら、採用する企業担当者が帰国子女で英語で苦労した経験がなく、英語ができるのが当たり前と感じているからです。

別の言い方をすると、ネイティブレベルとビジネスレベルの区別ができないのです。

 

このことに気づかず転職をすると、田中さんのように「こんなはずじゃなかった......」となってしまう可能性があります。

 

同僚や上司の英語力を確認する

求められる英語力を事前に知るには、同僚や上司の英語力を確認するのが良いでしょう。

上司や同僚が外国人や帰国子女ばかりといった場合、ネイティブレベルの英語力が求められる職場である可能性が高いです。

 

この場合は、英語力のせいで辛い思いをする可能性があるので、慎重に転職を判断するのがお勧めです。

 

また、ネイティブレベルの英語力が求められる職場で辛い思いをしている場合は、ビジネスレベルの英語力で活躍できる職場異動や転職を検討しても良いかもしれません。

 

専門力×英語力で差別化するのもあり

もちろん、ネイティブレベルの英語力を目指して努力するのも良いと思います。ただし、ネイティブレベルに到達するには、膨大な努力と時間がかかるのを覚悟する必要があります。

また、気をつけなくてはいけないのは、ビジネスレベル→ネイティブレベルに英語力を伸ばしても、外資系企業の中では英語力は「差別化」に繋がらないということ。

 

ネイティブレベルの英語力を目指すのは割りに合わない

当たり前ですが、ネイティブや帰国子女は苦労せずに英語を扱えます。あなたが10年間、必死で頑張って英語力を磨いても、ようやく他の人と同じスタートラインに立つだけ。

 

そう考えると、ビジネスレベル→ネイティブレベルを目指すのは、割に合わないとも考えられます。

 

専門力×英語力で差別化

仕事で成果を出したり、収入を上げたりするのが目的であれば、「英語力×専門力」の掛け合わせで他者と差別化することを考えるのもアリです。

 

その場合、

外資系企業で、あまり英語を使わない部署に異動する 日系企業への転職を検討する

などが考えられます。

 

実際、ビジネスレベルの英語力があれば、日系企業では「英語ができる人」と一目置かれます。

「仕事で成果を出せるか?」、「評価されるか?」は他者との相対関係や環境の影響が大きい。

 

自分の強みが最も活きるよう、ポジショニングを考えてみるのがお勧めです。

 

 

数ヶ月〜1年でビジネスレベルの英語力を身につける

とはいえ、どんな仕事をするにしても、ビジネスレベルの英語力は目指すべきです。

なぜなら、ビジネスレベルの英語力は大きな武器になるから。このレベルの英語力があれば、日系企業では重宝されますし、一般的な外資系企業でも通用します。

反対に、英語力が足りないと海外とやりとりをする重要な仕事を任せてもらえず、結果として周囲から評価されず、収入もあげづらくなってしまいます。

 

「そうはいっても、具体的にどんなことをしたら良いかわからない......」という場合は、『ビジネス英語を独学でマスターする勉強法~社会人向け~』の記事を読んでみてくださいね。
 

 

短期集中でスクールに通うのもアリ

今では、誰でも数ヶ月〜1年で効率的にビジネスレベルの英語力を身につけられる環境が整っています。

例えば、社会人に人気の英語コーチングスクールでは、専属のコーチが受講生一人ひとりに最適なカリキュラムを作成し、徹底的に学習をサポートしてくれます。

そのため、無駄な回り道をせず最短ルートで英語力を伸ばすことができる。

 

以下の記事で詳しく解説しているので、もし「ビジネスレベルの英語力を最短で身につけたいな......」という場合はチェックしてみてくださいね。各社、無料体験や無料カウンセリングを実施しているので、少しでも気になる場合は試してみてください。

無料体験を受けるだけでも「こんなに効率的な学習方法があったのか!」と驚くはずですよ。

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まとめ|英語がつらい時は、ポジショニングを見直す

この記事では、外資系企業で「英語がつらい......」と思っている人に向けて、田中さんの体験談を踏まえた対処法を解説しました。

まずは、今の環境でどのレベルの英語力が求められているかを把握するのが重要です。

 

「ビジネスレベル」が必要なのであれば、数ヶ月〜1年くらいで身につけてしまうのがお勧め。

一方、ネイティブレベルの英語力が必要な場合は、自分の強みが活かせる職場への移動や転職を考えても良いかもしれません。

 

「そうはいっても、どうしたら良いかわからない......」という場合は、お問い合わせフォームから相談してくださいね。

 

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