これからしばらく、「狂騒の時代」という話題で、ブログを書いてみます。この狂騒という名詞で思い起こすのはどうしても、私の高校時代から始める必要があります。
いわゆる受験戦争といわれる狂騒時代のはしりの頃です。知識のため込みという学力をいかにつけるかによって受験を乗りきるか、という競争です。幸いにして大学生となりました。大学に入ると家庭教師を掛け持つですが、相手はもっぱら小学生と中学生です。そうした生徒はいくらでもいました。都会では塾の教師や家庭教師はもっとも人気のあるアルバイトでした。
受験で思い起こすのは韓国の熱気溢れるアカデミーと呼ばれる塾の繁盛です。夜11時ともなると、塾や予備校の前の路上には沢山のバスが並び、生徒を送り届ける光景がどの都市でもみられます。全国一斉学力試験を目指して、保護者も若者も一心不乱に学ぶ姿は異様です。日本も1960年代になるとこれに似た世相が見られました。