囲碁は19*19の碁盤の上で展開される知的なゲーム。自分が一手打ち相手も一手打つ、この単純なことですが、どこに打つかという着手は互いの戦術によります。このどこに打っても良いという着手の自由度があることが、囲碁の難しさであり面白さなのです。
私にとっての囲碁ですが、なんといっても余暇を楽しませてくれるものです。囲碁の友達に会えることも嬉しいことです。囲碁を打っていると知らず知らずに精神を集中するくせがつきます。考えることに集中するからでしょう。惰性で打っていてはだらだら生きるのと同じ。考えなければ上達しません。
相手が凄い手をうつときは、感服すると同時に尊敬の気持ちも湧いてきます。勝負にこだわることが、いかにつまらないかを知らされる瞬間です。そして、実力がなければ勝てないことがわかるのです。
囲碁には集中力や記憶力、精神力が要求されます。一言でいえば総合的な判断力が試されます。人はこのことを大局観と呼びますが、碁盤という小宇宙では大局観が養われるといってよさそうです。