グループ学習の様子
東京インターハイスクール(TIHS)学院長の渡辺です。
先週、アメリカ史のスタディグループの様子を見学しました。年齢も学年も言語もバラバラなスクール生たちが集まって、自分たちが関心のある歴史トピックを一緒に学習します。英語と日本語が入り混じってディスカッションが始まり、言葉が分からない、内容の理解が難しいところは「他の生徒からヘルプ」があり、お互いに意見を交えながら、教え合いながら学習を進めます。TIHSでは他の生徒に「教える」ことも大事な「学び」としてとらえていて、生徒たち自身で自由活発な学習環境を作り、時間をかけてみんなで「学び」を盛り上げます。普通の学校だと先生主導の「教える」指導が授業の中心で、「生徒たちが他の生徒を教える」機会はありません。またテストを控えていると「他人に教えると不利になる、時間の無駄になる」と自分の勉強が忙しくて自己中心的になることが多くみられるそうです。筑波大付属駒場高校からTIHSに編入して、2年前に医大に進学した男子卒業生が、「中学から高2までは先生も授業もすごく面白かったし学校も楽しかった」といっていました。ところが「高2から学友間でライバル意識(東大を目指す)が強くなり利己主義、秘密主義が蔓延して疑心暗鬼になり嫌になった」と回想していたのを思い出します。今の受験生たちは「目指す志望校を学友にも教えない」のが普通だそうです。「オープンでワクワクする学習環境」を生徒たち自身が作れる「学びの場」でありたいです。