2年前にロンドンから帰ってきたときに、街を歩いていて実に新鮮でかつ違和感を覚えたことがあります。
当時、なんかオーバーサイズの服が流行っていて、とくにユルく太いパンツが女性の間で流行りだしたころだったのでしょう。街ゆく女性はほとんどがそういう姿。
そして2年経過、昨日新宿をぶらぶらしていると、もう驚くくらいに女性たちはなぜかベージュのトレンチを着ています。おそらくベージュトレンチ比率は5割を超えていたのではないでしょうか。
まるで制服 笑。
どうも日本人というのは、他人と違うということに違和感を感じるようでして、何かが流行りだすと、遅れまいとみなが買う、着る、揃える、、、、、そして安心。
このあたりは米国や欧州とは根本的に異なると感じています。
なにかが流行ったからって全員が同じ格好をするというのはほぼ絶対にありえない感じですね。
ロンドンでも人は人、自分は自分です。
自分にとってなにが似合うか、好みかは他人のそれとは関係がない。
そりゃ時代の雰囲気というのを取り込むことはあるけども。
そもそもフランスの人たちなんて本当に服買いませんからね 笑。
イギリス人もそうですね、若者でもファッション雑誌で流行ってるから即買うみたいな行動はあまりないように思えます。
ま、ファッションにうといおじさんがいうことなので、穴はあるかとはおもいますが。。。。
このあたりは、やはり個人主義というものの社会への浸透度が根本的に違うということによると思うんですね。
特に戦後日本は経済成長のために、滅私奉公を励行し、もっとも効率的な経済を作るために、教育、そして職業訓練をマニュアル化してきました。その典型的な例が制服かもしれません。
一方、欧米ではドイツ哲学や資本主義の広がりの中で個人主義という概念が根付いていった。
日本にこういう概念が定着するのはもう少し時間がかかるのかもしれませんね。
国が旗ふって働き方改革がすすみつつありますが、まだまだ上司がいる間は帰りづらい雰囲気があるようですし、街を歩けば自主的に制服化した人々であふれているし、、、、
わたしはすべて西欧が良いとはおもいませんが、やはり個人主義というのはひとつ成熟した文化の到達点だと思っており、この点ではもう少しの距離があるようですね。
おわり。
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