Jakeです。
ここ1年ほど、会社の補助もあって毎日DMM英会話を30分やっております。
私の英語は45歳から勉強して身につけた能力なので、やらないとすぐに落ちてしまいます。
ということで、この毎日の30分というのが意外と大切で、長期になると効いてくるんですね。
今月でほぼ1年が経過するのだけど、その間に投じた時間はなんと7千数百時間だそうです。そういう表示になっています。
ところで、レッスンの時は、いつもDMMが提供している教材である、Daily News を利用するのですが、昨日のレッスンで実に興味深い記事を発見しました。
それは、、、、同じ農耕文化でも米文化とそれ以外の麦などの穀物を主食としてる文化で人の協調性に大きな違いがあるとのこと。
米国の大学の研究チームが面白い実験を色んな都市でやったそうです。
比較的混雑しているお店の通路に邪魔になるように椅子を置く。
そうすると、お米文化を継承している地域では、その椅子をどけることなく、なんとなく間を通る確率が非常に高い。一方で麦などの米以外の穀物が中心の地域では、椅子をどける人の確率が高い。
理由は、米の育成というのは地域社会における共同作業が多く、従って「協調性」が重要となるからだという推測です。つまり、協調性の一つの解釈としては、自らを環境に合わせるように努力するということらしい。
他の農作物は米ほどの集団作業が発生しないことからそうでもないということ。
上記の実験は、中国という一つの国の5つの地域でも行われ、大都市であっても、そしてそれらの人々は職業的に現在農耕に全く関係なくとも、一様に同じ結果であったとのこと。
つまりは、営々と続いてきた農耕文化で培われた性質が、農業に関係のない、しかも大都市圏に住む人たちにおいてもいまだに顕著だということです。
以前に、欧州の個人主義ということについて何度か記載をしました。人は人、自分は自分ということが明確な文化。
これは先ほどの件だけでは説明がつくわけではないと思います。ギリシャやローマから始まった、極めて高度な文化形成が早い時期からあったことも大きな要因だと思います。つまりデモクラシーというものの発達という観点です。この民主的な文化というものがなければ個人主義もへったくれもないわけで、ここは見逃せない事実だと個人的には思います。
がしかし、それだけでも説明がつかないように感じていました。
確かに日本文化には、地域社会としての農村の協調性というものがあったり、武家社会と儒教の影響による「滅私」的美的価値があったりするので、そういう影響があるのだろうとは思っていましたが、単なる農村文化ということにとどまらず、米文化ということ自体に一つの遠因があったとは全く思いもよらないことでした。
小麦を育て、じゃが芋を育て、畜産をしてきた文化と、より一層の協調性を要する米文化との違いが、この今の人々のDNAにも影響を与えているとしたらそれは本当に驚くべきことだと感じました。
ロンドンから離れてもはや1年半。
一つの謎が解け始めた気がしています。
おわり。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。