火元はラーメン店だったらしい。過去に経験したことあります。
「伝導加熱火災」の怖さを。・・今回の「築地場外市場」の火災発生には
驚いたというより、古い建物ゆえ、周りへの飛び火は大丈夫かな?・・と、
そっちも心配だった。
今回の築地場外市場のラーメン店から出火して、7棟、935㎡が焼けた。
消防車63台が出たらしい。この場所は、以前にも、日本一時帰国の時に、
市場の中を見た後に、場外をぐるっと回ってゆっくり探索するところだ。
乾物やお土産、調理道具、刺身、玉子焼き専門店や飲食店も多数。市場内
とはまた違った雰囲気がある。食べた事あるラーメン屋が火事になったとは。
ニュースを聞いて過去を思い出した。今回の原因は「伝導加熱火災」だと
いうではないか。若い頃ラーメン店でアルバイトしていた時のことを思い
出した。営業中にこの「伝導加熱火災」を経験したから。怖いんです。
もっとも、一般家庭でも起こり得る話です。
思うに、「伝導加熱、火災」の危ない理由は。
1、出火まで時間がかかる。じわじわと、熱が、火に変わってゆく。
2、仕事が終わったり、一休みだったり、誰もいない時に発火する事が多い。
3、壁裏からの出火なので見えにくい。壁が熱いことが見た目で分からない。
4、壁の後ろの防火材が問題。簡単な改装工事などでは見落とされる可能性。
木材に石膏ボードの断熱材が主流なので、完全な防火にはなってない。長期間
の熱で弱くなり、薄くなり、危険が進んでゆく。何せその後ろは木材ですから。
5、繰り返しになるが、厨房のステンレスの壁の裏で、くすぶっているんです。
ステンレスに火が当たっても大丈夫のように見えるけど、裏の防火素材が
しっかりしてないと、裏で「炭火」になってます。だから後でゆっくりボッと
火が発生するんです。・・で、誰もいない時に火事になってしまう。
6、これは家庭でも起こりうることで、現に家庭の厨房での火災も数多く
報告されているらしいし。意識的に壁と火(=炎)は離した方がいいと思う。
さて、過去の記憶・・・・・
若い頃ラーメン店でアルバイトしていた時に、営業中にそれは起きた。ボロ
ラーメン屋だったので、火と水と両方の事件を経験している。今回のような
「火」は鮮明に覚えている。営業中、オーブン付きのコンロで、上はスープ
全開の火でゴーゴーと熱していたところ、突然、壁の後ろから炎が出た。
燃えている!!!!!!!
壁に近い部分は壁の奥が、伝導加熱の毎日の繰り返しで熱くなっていたので
しょう。燃えたんです。幸い、有名店とは言え、古いラーメン屋だったので、
壁のステンレスが少し剥がれている。これが幸いした。
慌てて皆がそこに水を流し込んだ。ほどなく火は収まった。熱いところに
みんなで水をジャージャー流したものだから、水蒸気と煙で、一時、真っ白、
蒼然、呆然としたっけ。・・・これで2日営業出来なかった。
こんな過去の記憶を思い出しました。今回の築地場外市場のラーメン屋さんの
火事・・人ごとじゃなかったと・・今、遠く・・マレーシアでニュースを見て
つくづく思った次第です。そういえばKLだって危ない火があったぞ。中華店
厨房でコンロの炎ボウボウ・・よく見る光景ですが。火事起こさないで下され。
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