インターハイスクールでは、「ポートフォリオ評価」を使い、生徒の学習を評価しています。
ポートフォリオとは、もともとの意味は建築家や画家、写真家などのアーティストが持つ「紙ばさみ、個人の作品集」という意味で、ひとつの作品を作り上げるまでに必要としたすべてのものが詰まっているかばんのようなものがイメージされます。
教育の分野で「ポートフォリオ評価」といった場合、学習の最後に行われるテストの結果のみを評価対象にするのではなく、学習過程やそれが分かるものそのもの、生徒の自主性、目標設定、管理能力など全ての要素を評価対象として、総括的に評価していく方法を言います。
ポートフォリオ評価を考案したのは、ロンドン大学のS.クラーク教授で、1980年代後半にイギリスやアメリカで取り入れられ、1990年代後半に日本にも入ってきました。
科目テストや知力テストでは測定できない個人能力の質的評価方法とされ、学習過程で生徒が作成したさまざまなものを収集し系統的に選択して、教師とともに生徒自身が自己評価を行い、ステップアップしていくことを目指します。
(参考:三省堂辞書ワードワイズ)
ポートフォリオ評価によって生徒が自己評価をすることで、生徒自らが学習の意味を見つけ(課題発見)、計画をたて実行して(問題解決)、自信を持ち(自己肯定)、次の学習へとつなげていく(自主&自立的学習)といった総合的な学習力を養うことができます。
インターハイスクールで採用してる「5つのラーニングスタイル」の著者によると、自己評価のすすめについて次のように述べられています。
「得意科目、不得意科目にかかわらず、自分で自分を評価することを学べば、成績のみを信頼することよりは、長い目で見てはるかに役立ちます。」
(参考:"あなたの子どもにぴったりの「学習法」を見つける本")
生徒たちは、得手不得手科目にかかわらず、自分を成長させたいという意欲を持っていて、それをポートフォリオにさまざまな工夫や苦悩、挑戦、思い、学習結果を込めて、提出してきます。
生徒本人が満足のいく学習によって得られた達成感や知識、想像力&創造力は、将来においても大切な財産になっているように思います。
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