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大震災(8)仮設住宅を建てる前に
いよいよ被災地の 仮設住宅建設が 始まろうとしている。
被災者の数を考えると 膨大な数の仮設住宅が必要なため
政府は 海外からの輸入も 考えているという。
しかし 待ってほしい。
阪神大震災でも 数多くの仮設住宅が建設されたが
夏は暑く 冬は寒くて せいぜい一家族6畳ほどのスペースしかなかった。
長屋暮らし的な楽しさはあったものの 生活環境として 決して満足できるものではない。 なんといっても 「仮設」であり まして 年単位で暮らすことを 想定された建物ではないのだから。
今回は どんな仮設住宅が検討されているのかわからないが もし 阪神のようなものだったら(仮設住宅にそんなに種類があるとも思えないが)
東北の厳しい冬を越すのは 無理ではないだろうか?
それに 阪神の時は 学校の運動場や グランド、埋め立て地などが 仮設住宅の建設地となったが 今回はそうした場所にも 津波による瓦礫が押し寄せ 清掃作業は容易ではない。それに 被災者の中には 津波のフラッシュバックに 苦しんでいる方が多いと聞く。
人間は 衣食住が足りてはじめて 心の健康を取り戻す。
元いた場所に 同じような住宅が建てられればいう事はないが
今の現地の状態で それをすぐに実現するのは難しい。
かといって 近所に建てられた仮設住宅で 自宅が再建できるまで待つのは
今回は 気候条件も 周囲の環境も すべてが 辛すぎるかもしれない。
そこで わたしは 思う。
仮設住宅を建設するかわりに 大部分の被災者を 日本の他の地域で受け入れ 疎開してもらう。そして 元いた場所に住宅が再建された時には そちらに戻っていただく。もしくは 望まれるのであれば 疎開先で仕事も用意し 新しい土地で 家族が再生できるよう 手助けするというのは どうだろう。
つまり 移住という選択肢も含め 仮設住宅の段階を短縮 もしくはスキップして できるだけ すみやかに住宅や 町の再建、そして被災者の生活の立て直しの方に 力を注ぐのだ。
住宅といっても ハウスメーカーの平均的な間取りであれば 3か月もあれば建つ。 仮設住宅で何年も暮らすぐらいなら 一時的に 余震や津波の爪痕が生々しい被災地を離れ ほかの地域で仮暮らしをし 英気を養って 心も 元気になってほしい。そして 晴れて 自宅が再建された時には 東北に戻ってくる、もしくは 家族や親類、必要であれば 集落単位で 新しい土地で定住できるような支援をした方がいいのではないだろうか?
つなぎの住まいとしては 仮設住宅以外にも 企業の保養所や 他地域で使われていない廃校や施設 それに 民宿やホテルなどの宿泊施設に 協力を仰げないものだろうか。
もちろん ホテルなどでは 廉価で泊めるにしても タダでは経営を圧迫するので 政府から補助がでるようにする。どうせ 海外からの観光客は しばらくはこないし、開店休業状態よりは 被災者の役に立った方がいいだろう。
日本人は 住み慣れた地域に留まることに 異常にこだわるが 今回は非常事態だ。 元いた場所に このまま留まっていても あまりメリットはない。 西日本までいけば 災害があったことなど感じないぐらい 普通の生活が送れるのだから そうした地域に 一時的に避難するのは 被災者の心理的健康状態のためにも 良いことだと思う。
また、今回は 東北地方の中小企業や工場なども 数多く被災した。
解雇されたり 派遣切りされ 収入の手段がとだえた人は たくさんいるだろう。 内定が取り消された学生も 多いと聞く。
農業、漁業も すぐに再開とはいかない状況だ。
風評被害だけでなく
現実の放射能汚染が かなり広範囲にわたっている可能性が高い。
漁業や農業に携わる方々の中には ほかの漁港、ほかの農地での生活再建に取り組むことを視野に入れた方が 現実的かもしれない。
神戸の場合は 大手企業の支店が多かったし 神戸ブランドという商業地としての集客力があった。しかし 東北の場合は 街の再生は 思うようには進まないだろう。
雇用先の再建を待つよりも ほかの地域で 生活の再建を目指すという選択肢を考えることは 決して 逃避ではないと思う。
だから 日本のほかの地域では 是非 こうした人々を
積極的に雇用してほしい。
被災地に 出向くばかりが支援ではないし、
被災者だからといって ずっと同じ場所で 暗い顔をして 再建を待つ必要はないのだ。 住み慣れた土地を離れることへの抵抗感や 近隣の人々が残っているのに自分だけという 日本の田舎特有の連帯意識が あるかもしれない。もちろん 集落ごと避難できるならそれに越したことはないと思うが たとえ一時的に離れ離れになっても 体と心を じっくり休めるために 少しの期間でも 現場を離れてみるのは 決して悪いことではないと思う。
東北を より魅力的な地域として再生させるためにも
少し距離を置いて 眺めてみる必要があるかもしれない。
日本全国で痛み分け
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