早くもこういう雑誌が出始めた。
『バロンズ』今こそ日本を買おう - Market Hack
以前書いたように大学で院生へ言っていますが、義援金は必ずしも『日本においては』100%役立つものとは限らないと思う。
もちろん毛布や医療品はすごく重要だし、現地ではまだまだ足りていない。そして今後の災害復興のため(街づくりなど)の資金となる義援金もきっとあるんだと思う。募金して下さる方々には本当に感謝してもしきれない。
しかし残念ながら日本の政府はあんな感じであって、本当にその資金を有効に使ってくれるのか懐疑的にならざるを得ない。
こういうことを言うと、外国人の友達は、
「君は日本の政府はダメだって言っているけど、信じられないね。うちの国は(インド)、賄賂しないとビジネスの一つも動かないしもっともっとひどいよ。」
「政府なんてどこの国も信じていないよ。よく分からんけどたぶん日本なんてすごく良い方だと思うけど。」
う・・・・・・・。
まぁ確かにそう言われればそうだな・・・・・・。近くには他国から支援された食料がまず軍に渡ってしまう国とかあるし。。
これについては何も言い返せないのだが、僕が言わんとするのはやはり『民間企業が立ち直る』のが日本という国にとっては一番効果があると思うということ。
しかしながら特定の日本企業への義援金なんてものは当然ないわけで、
だから『募金』(も素晴らしいが)よりも、『日本企業への投資』または『日本製品の購入』をするのが一番日本にとってありがたいんだと言っている。
特にビジネススクールの人達は、いやらしい言葉ではあるが募金より
「(投資して)儲けちゃっておくれよ」
という言葉に対して敏感だ。
何も彼らが倫理観が足りない人種だとは言ってはいない。
MBAでは倫理の授業はどの専門に進もうが必修である。
(ん?逆か・・・・?倫理の授業を受けているからMBAホルダーは正しい倫理観を持っているというわけではなく、元々彼らに倫理観が無いからこそ、こういう授業が必修になったのか・・・・・・)
ただ、彼らは通常の人より金銭に関して常に目が向いているのでそういう言葉に心が動かされ易いということは確かだ。
僕の言葉をきっかけに、彼らが会社の上司などと相談し日本企業の経営や財務を研究し始め、割安株などに投資し始めてくれたら、彼らもプラスだし、日本もプラス。
海外の資金が日本の経済にどれだけ大きなインパクトを持っているかは過去を見れば明らか。日本は地震とか原発とか怖いからリスクが高いと思われて彼らの資金が逃げたらそれこそ問題だ。
これは『災害で儲ける』ということを推奨しているのと近いからモラル的に非常におかしいことだと批判される方はいらっしゃると思う。
正直僕自身もそれを口にするたびに少し心苦しい。
ただ、僕は結果的にこれが日本のためになればと思って言っている。
批判する人は批判して下さい。僕は何も言い返せないが、自分は正しいことをしていると信じている。
もちろんビジネススクール以外の場所では、募金と(もし必要ならば)日本製品の購入しかお願いしていない。投資のやり方を知らない人を巻き込むとさらなる不幸な人が増えるだけだからだ。
ちなみに、そのスピーチをした後に、
「お前の言っていることはよく分かった。じゃ、今晩は日本食レストランに寿司を食べに行くことにするよ」
って言ってくれた方(というか教授なんだが・・・・)がいたが、おそらくそれは米国内にしかお金が落ちないから(しかも日本人が経営していないSushi Restaurantならなおさらのこと)、
まぁ全くゼロとは言わないが、あまり意味がないのではと思ったりした・・・・・。
いや、でも日本に目を向けてくれるだけでも嬉しい。
ちなみに、同じ募金といってもやっぱり何か対価があるほうが人間はやりやすいと思う。
普段会えないプロ野球選手やセレブが募金箱を持つことで、彼らと握手をしたいがゆえに募金に行くというのも、実は日本の災害について一切何も感じていない人にとっても、結果的には良いと思う。
例えば
Matsui asks fans to help in wake of tragedy in Japan
(数日でリンクが切れるかもしれません)
松井・・・・・・・・・・この雰囲気が本当に大好きです。
このビデオの後にドジャースの選手達が募金活動をしている動画もあります。
または好きな物を買ったら募金になっちゃったというケースもいいですよね。
例えばありきたりですが、リストバンド。
僕はずっと、なぜリストバンドだけ?と思っていて、他のアイテムにはこの流れが波及しないだろうと思っていたら、こんなのが登場。
ラルフローレン
THE JAPAN HOPE Polo Shirt - Ralph Lauren.com
ぬお・・・・・・・・・・・・・こ、こっき。。
このデザインを着こなすのはハードルが高いな・・・・・
背面デザインも秀逸なので是非ともリンク先からチェックあれ。
ラルフローレンの日本人従業員だって少なからず何か意見したはず。でもきっとこれが『本当に』海外ではかっこいいデザインということで生産が決定したのだと信じたい。
Superdryという意味不明な漢字・ひらがな・カタカナがプリントされているイギリスのブランドが今大流行しているし。
まぁ僕なんかが超一流アパレルブランドに対して偉そうに言うのもなんだが、一言言うならば、"Japan Relief"の文字は消すことはできなくても、もう少し小さくてもいいかなと。
むしろその文字が無い方が(何年先でも着れるので)意義的には薄くなってしまうのだが売れると思う。
売れるためにやっているわけではないが、売れないとやる意味もないので。まぁこれは賛否両論あるでしょうね。Japan Reliefをアピールしたくて買う人もいるだろうから。
なんにせよ、こういう試みは本当にありがたいです。
もしかしたら日本の災害など知りもしない人が、ただイケてる(んだよ!)という理由だけで買ってくれるかもしれない。
街でこれを堂々と着こなしている人がいたら、感謝の気持ちを伝えると共に是非とも一緒に写真を撮らせてもらおうと思う。
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