この山域担当の山岳レンジャーでさえ、
「俺は1000回近くこの辺りの山を登っているが、熊はかつて数回しか見たことがない。しかも奴らは人間を恐れているのですぐ逃げる。餌付けをするとかアホなことをしない限り危険なことはない。」
と言っていた。
確かに可能性は0%ではない、でも限りなく0%に近い。
もちろん、たとえ確率0.1%と雖も、しっかり用心することには賛成だし、むしろ山登りをする上で当然の心構えだと思う。
しかし、そのために異常なほどの時間をかけ、結果的に朝の出発が遅れて下山が日の入りぎりぎりになったり、叫びすぎて無駄な体力を使ってバテたり、、、本末転倒ではないか。
正直に言わせてもらおう、
僕らの荷物の中で一番匂い(臭い)がきついものは、シリアルバーでも歯磨き粉でもなく、
「三日間履きかえていない君の靴下」だ。
缶詰やインスタントラーメンからする、かすかな匂いなど、それの下では全てかき消されてしまっている。
その靴下こそテントから出して真っ先に木の上に吊るすべきなのではないだろうか。熊を気にする前に、もっと近くにいる人間に注意を払ってもらいたいものである。
さて、、、、
テントを撤収し、キャンプサイトから歩くこと一時間半。初日に車を停めたElk Lakeの駐車場まで戻ってきた。
Elk Lakeで泳ぐには、湖畔のロッジの方に許可を得ないといけないとのこと。
よって途中で出会ったレンジャーのおじさんから聞いた近くにあるという滝へ向かう。
滝と呼ぶには小さかったが、川の流れはそこそこ速く、泳ぐにはおもしろそう。
早速水着に着替え、全員で川遊び。
川で泳ぐのなど何十年ぶりだろうか。。海よりよっぽど楽しい。
NYへの帰り道は2時間ほど運転を担当。相変わらず運転は慣れない。
途中で夕食のため立ち寄ったレストランで、一ヶ月の間我慢していたペプシをたらふく飲む。
う、うまい!!!
「今日だけだぞ、うん、今日だけ。山から数日振りに下りて来た時くらい少し羽目を外したっていいじゃないか。」と自分に言い聞かせながらがぶがぶと。
酒好きの方にとっての禁酒みたいなものです。
NYに戻ったら、また"禁ペプ"します。
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