ここで、筆者の通うアメリカ大学院で学ぶ優れた点を挙げてみます。
?産業界(石油等の資源開発業界)との関係が強い
以前こちらで紹介したとおり、研究内容は産業界の意向が反映されている。産業界の研究者と学生とが良好な関係を築きやすい。
また、毎週のように産業界等のキーパーソンを招聘して話をしてもらうセミナーが必修授業として組み込まれている。
日本では資源開発業界の規模が小さく、交流も限られてしまうことを考えると、この点は大きなメリットである。
?表現力(Writing、Presentation)が鍛えられる
研究グループでは、スポンサー企業のために年次報告書を作成し、年次会議を開催している。研究グループはこれらを最も重要なイベントと位置付けている(民間企業の株主総会と同じ位置付け)。
学生は毎年、論文執筆+口頭発表を行うのであるが、そこでWriting並びにPresentationに関して特訓を受けるのである。
論文については、英語WritingのExpertの指導を受けながら校正を重ね、さらに指導教官より指導を受けることで、正確で読みやすい論文に仕上げていく。
プレゼンテーションについては、1-2ヶ月前より練習を開始し、教授、学生による助言を基にUpdateし、学生によっては3-4回これを繰り返す。
プレゼンテーションでは、研究結果に重点を置くのではなく「ストーリー」を伝達する、スライドのフォントサイズを25ポイントより大きくし、不要な情報を除去する、聴衆にはスライドではなく発表者自身を主に見てもらう、などについて強く指導を受ける。
こうした過程で、学生は研究成果発表における表現力が向上する。以って、100人以上が集まるスポンサー会議にて高い評価を得ることができる。
過小評価されがちな「表現力」に関し、こうした強い指導をうけることができることは大きなメリットである。
表現力の重要性は留学して強く感じていることであるが、それに係る体験談については追ってご紹介しようと思う。
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