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映画「小さな村の小さなダンサー」を観ました☆


インターナショナル通信制高校: アットマークインターハイスクールのブログ 昨年、見逃してしまった映画、「小さな村の小さなダンサー」(オーストラリア映画)を小さな映画館で上映していることを知り、先日観に行ってきました。

http://chiisanadancer.com/intro/index.html

これは米国へ亡命し、米国ヒューストン・バレエ団で16年間プリンシパルダンサーを務めた中国人ダンサー、リー・ツンシンの実話です。彼の自叙伝『Mao’s last dancer/毛沢東のバレエダンサー」はオーストラリアでは1年半に渡ってベスト10に入る大ベストセラーになりました。



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この映画は、激動の毛沢東政権下の中国の貧しい農村に生まれたリー・ツンシンは、文化政策によるダンサーを育成する英才教育生徒に推薦されますが、それは500万人に1人という難関でした。家族と離れて北京の舞踏学校に入学するも、厳しい訓練になじめず、落ちこぼれていた少年に、本物のバレエの美しさを彼に教えようと、バレエの先生は密かに隠し持っていた古典バレエのテープを貸し与えます。リーは初めて観るバレエの素晴らしさに感動し、バレエに夢中になりますが、先生は反逆者として投獄されてしまいます。厳しい訓練、多くの出逢いを重ね、才能が開花し、1981年アメリカに亡命、アメリカのバレエ団のプリンシプルとして活躍するまでの実話を描いた作品です。

亡命後、主人公リーが中国への帰国を許され、故郷である山東省の村の懐かしい人々の前でバレエを披露するシーンは感動的です。


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映画では少年時代のリーを中国体育学校出身の少年が、青年時代をオーストラリアバレエ団の若手ダンサーが演じており、それぞれ魅力的ですが、中でも、成人したリー役を演ずる現役の英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団プリンシパルである、ツァオ・チーのバレエシーンは圧巻でした。

ツァオ・チーは偶然にもリーの北京舞踊学校時代の恩師の息子で、ツァオ・チー自身もリーと同じく中国出身で北京舞踊学校で学んでいました。故郷に残した家族とバレエとのはざまで苦悩するリーの心情を英語と北京語を駆使し、生き生きと表現しており、バレエだけでなく俳優としての演技にも心を揺さぶられました。


この映画では両親の愛情、特にリーを北京の舞踊学校へ送り出すときの、父母が彼に向ける愛情には心打たれました。インターハイスクールにも海外で活躍するバレエ留学生がいます。生徒たちのご両親は皆、リーの両親と同じ思いでお子様を海外のバレエスクールへと送り出し、応援してくれていることでしょう。
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残念ながら首都圏での上映は終了しているようですが、原作も素晴らしいので、是非読んでみて下さい。


「小さな村の小さなダンサー」

リー・ツンシン (著), 井上 実 (翻訳)


(徳間文庫) 720円

主人公を演じたツァオ・チーは、今年5月に予定されているバーミンガムロイヤルバレエ団の来日公演で「眠りの森の美女」等で主役を踊るそうで、そちらも楽しみです。










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