京大の受験について。
本当に様々な専門家の意見が乱立していますが、僕の考えに一番近いのは、大前研一氏の以下の記事でしょうか。
大学入試~カンニングで答えが見つかる試験から学生も大学も汗をかく選抜方法に変えるべし
以前も電子書籍か何かのエントリーで当ブログでも言いましたが、重要なことはどう知識をインプットするかということではなく、むしろインプットを自分の中で整理して時に発展させて、いかに自分なりの形でアウトプットすることができるかということだと思います。
「判断力」が人間の差異を決めるのであって、「知識量」は単なるベースでしかありません。もし知識だけで世の中が効率よく回るならば、僕らの未来はロボットにでも任せていた方がよっぽど良いはずです。
他に個人的に感じたことと言えば、
「僕だって小学生の時、四谷大塚の試験でカンニングしたことあるぞ。彼と同じように逮捕されるのかなぁ。そしたら僕の友達もみんな逮捕されるんだろうなぁ。」
怖いです。
僕からしたらこのカンニング事件など
"帰宅中にどうしても我慢ならなくなって道端で小便したら捕まった"
くらいのレベル。
そりゃ、よく考えればどちらも"法律の解釈次第では犯罪"なので捕まっても当然なのかもしれませんが、これじゃ家から一歩も出れない世の中になってしまいます。
京大も、自分が様々な点で不手際だったということを露呈しているようなもので、こんなことで警察に頼るというのもちょっと情けないというか、
もっと言ったら、被害者なのは京大ではなくて真面目に勉強していた受験者であって、その受験者に迷惑をかけたのはそのカンニング男というより試験制度に落ち度があった大学側なのだから、試験監督も含め、試験に携わったものは全て逮捕なのでは。
もちろんここまで来ると何か異常だなと誰もが感じるように、今回の件は明らかに異常だと思います。
社会的影響ということが言われていますが、小便の例で言ったら
"酔っ払ってハチ公に小便した"
くらいなのでは。
これが犯罪だと言われたらNoとは言えませんが、それこそ住みにくい世の中だなぁと思わざるを得ません。
誤解があるといけないので言っておきますが、僕も血の滲む思いで大学受験をした人間なので、別にカンニングした人を擁護するつもりなど毛頭ないですが、法律の解釈って怖いなぁ、自分もいつどこで何かいちゃもんつけられて社会的に抹殺されたら嫌だなぁということ。
ネットのお陰で"社会的影響"とやらは無駄に大きくなりがちなので特に気をつけないといけませんよね。
まぁというよりもし日本が中東みたいなことになっていたら誰も気にもかけない事件なのであって、
やはり僕らは平和なんだなぁ、と今日イスラエル人の友達と話していて思った次第です。
ちなみに大学院受験に必要なGMATという試験では、日本の大学受験とは比較にならないくらい厳しいチェックが行われます。
IDチェックをされた後、一人ずつ顔写真を撮られ、手荷物とコートをロッカーに入れるところまでしっかり監視される。
その後、一人ずつ監視員と試験会場の入り口まで一緒に行き、ガラス張りの部屋の中で試験を受ける。一部屋には15人程度しか入れず、常に各受験者は監視されています。
まぁたとえ不正しても追い出されて今後の受験資格を失い大学院に行けなくなるだけで、その後の人生にはほとんど影響はありませんがね。
15人の受験者に一人の監視員を付けるのは確かにコストもかかりますが、大前氏が言っているように、大学側に何からの改善が必要なことは明白です。
大体、あの異常に高い大学の受験料(最悪なのは入学手付け金 ← なんじゃこれ?)はどこに消えていっているのでしょうか。
試験作成と、そのずぼらな監視だけにそんなに金がかかるとも思えないのですが。
大半の方が入学できない中、試験に関係ないお金まで徴収するというのはどういうことなのでしょうか。
最近の悪い癖ですが、話がまとまらなくなったところで今日も終了です。
言いたいことが日々たくさん溢れてきて困るんですよね。そして関係ない話までついつい一個のエントリーにおさめようとしてしまう。
昔の方がずっときれいな文章を書いていましたね。
まぁこういう時期があってもいいか。いずれ脱却する時がくるでしょう。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。