大雪のせいで、信号機が電柱から外れてしまっているのを発見。
今年のNYは雪がよく降りますね。
マイナス5度を超えることも珍しくないし、すごく寒いし。
数回前のエントリー、赤十字ボランティアの帰り道のこと。
早朝から休み無しで働いたのでそれなりに充実感があり、いやー人助けって気持ちいいなぁ、とぶつぶつ独り言をつぶやきながら道を歩いていると、目の前の乗用車が雪道にはまっているではないですか。
後輪が雪にはまって空転しています。前にも後ろにも全く動けない状況。
こういう時にニューヨーカーというのは冷たいもので、この状況を横目にほとんどの人達はそそくさと通り過ぎていきます。
同じ都会人でも東京っ子はこういうのを見捨てたりはしないぞ、と困り果てている運転手にすかさず話しかけ、手伝ってあげることに。
一緒にタイヤの周りの雪かきをし、乗用車の後ろからえんやこらと押す。それを繰り返すこと数回。
加勢してくれた男性三人と一緒に前後に車を押したり引いたりして、数分後ついに雪から脱出!
「やったー!」とガッツポーズ。
肩で息をしながら、「いやー今日は人助けの日だなぁ」、と思っていたのも束の間、
直後に目の前を通った車が、前の車とほとんど同じ箇所で雪にはまってしまいました。
再び先ほどの男性三人と一緒に雪をかき車を押したり引いたり5分ほど格闘した後、なんとか脱出。
8時間の赤十字での労働より、この数分の方がよっぽど疲れました。
ふぅと一息つき、駅に向かって1ブロック歩いたところで、また目の前の一台が雪にはまって身動きが取れない状態になっています。
またですか。。。
しかも今回のは大きい。UPS(世界有数の宅配業者。日本でいうクロネコヤマト)のトラック。
こいつは僕ら4人でも全く歯が立ちません。
15分ほど頑張りましたが、車輪は空転したまま前にも後ろにも全く動きません。
途方に暮れていると、なんとタイミング良く除雪車が前方の角から登場。
一人の男性が急いで声をかけにいくと、こちらに気づいて逆走してきてくれました。
こいつがどう助けてくれるのだろうかと見ていると、除雪車の運転手が太いチェーンを持ち出してきました。
二台をチェーンで繋ぎ、除雪車でトラックを引っ張ろうということのようです。
UPSトラックのバンパーが今にも取れそうなくらい軋んでいましたが、程なくして無事脱出成功。
いやー良かった。
トラックの運転手は大喜び。雪のせいで大幅に時間をロスしてしまったので早く配達に行かないとね。がんばってください。
めでたしめでたしといきたい所ですが、追加のサイドストーリーがあります。
UPSトラックが除雪車に引っ張られているまさにその時のこと。
僕の視界に一人のおばさんが飛び込んできました。
大きな肩掛けカバンを持ったこのおばさん、早歩きで僕の前を通り過ぎると、すぐそばのポストへ。
あれれ、、、ポストを開けて中の郵便物を取り出しているぞ・・・・・・?
そうです、この人、郵便局(USPS)のおばさんです。
(写真下、赤丸の人)
慣れた手つきで2分もかからずに回収し終え、次のポストへ。
ライバル配達会社のトラックが目の前で何十分も悪戦苦闘しているのを尻目に、郵便局がそれこそ人力でささっと回収していく様が、なんともおもしろかったです。
ちなみに、以下の赤で塗りつぶしたのが僕が今日通った道。
何台も何台も雪にはまっていたので、大雪の時は車でここを通るのは避けるべきだと思います。
[今日の読書]
Free: The Future of a Radical Price
Author: Chris Anderson
Hyperion; First Edition(July 7, 2009)
かなり流行遅れだとは思いますが、話題の本ということもあり一応手を出してみようと夏頃に読み始めたのですが、途中で興味を失って放置しておりました。
ところがこの数ヶ月で随分とネットマーケティングに関する知識がついたということもあり、改めて読んでみると、、、これほど素晴らしい本はないなと感動。カフェにこもって一気に読みきってしまいました。
しばらく放置していた理由は、「無料にするモデルなんて別に新しいもんでも何でもないし。改めて書く必要なんかないだろ」と半ば知ったかぶりになっていたからです。
ほとんどの方は感覚で理解していると思っているビジネスにおける”フリー”ですが、残念ながらそれは思い込みです。是非ともこの本で深いところまで抉ってもらってください。
この本は随分と売れたようですが、それも納得。お薦めです。
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