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No.1544 日中友好のために(5)

ルールも何もない道路フエ 10日(月)暴風説予報が晴れ。昨夜大河ドラマの後にあったNHKドキュメント「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」を観た。4回シリーズで1回目は「外交敗戦陸軍とヒトラー」司会は松平定知。当時の軍や外交関係者の証言テープ発見されたとの触れ込み。

 タイトルにあるように、軍の暴走による戦争突入が強調されているが、そればかりではなく外交上の不統一、情報不足、思い込みによる外交敗戦だと強調されていた。当時の首相や外相、各国駐在武官、軍上層部などの証言テープが多用されていた。

 私は元々軍の暴走とは思っていないので目新しさはなく、むしろ聞いているうちに腹が立って来た。誰一人自分たちの責任を語らず、みんな戦争は望んでいなかったというのだ。誰も望んでいなかった戦争がなぜ起き、300万人もの人々が無駄に殺されたのだ。

露店行商 松岡洋右が最後まで国際連盟脱退に反対していたという肉声は初めて聞いたが、それならば、彼が帰国した時英雄として迎えられ、「桜の花も散り際が大切」だとか「今こそ日本精神の発揚が必要」などと国民を戦争へ駆り立てた発言も同時に伝えるべきだ。

 1931年の9.18事件(満州事変)から日中全面戦争に至る関東軍の暴走についても外交の失敗が強調されていたが、あの事態を止めることができたのは天皇しかいなかった。天皇の責任、それを強く進言する勇気を持たなかった軍や政治家の責任こそが問われるべきだ。

 鳩山内閣や今の内閣の外交力を笑いものにしているが、今に始まったことではないことは昨日の番組で明らかだ。外交が国民の幸せや平和を実現するためにではなく、国や政治家の面子のためとしか考えていないリーダーしか持ち得ないこの国の不幸がある。

ハノイの子どもの家を支援する そのために戦死した家内の叔父や生まれたばかりの私を置いて中国に出征した父、肉親を引き裂き、特攻隊や人間魚雷の犠牲者を英雄と持ち上げたり、美化されてはたまらない。もっと悲惨なのは日本の侵略をうけて犠牲になった中国、朝鮮、東南アジアの人々だ。

 叔父や私の父が中国大陸にいたこと自体が侵略である。中国や朝鮮、東南アジアが出兵を要請してきた事実は全くない。「邦人保護」や人口問題解決のために満州に「王道楽土」を建設すると言う、身勝手な大義名分による侵略以外のなにものでもない。

 NHKはかって従軍慰安婦報道で安倍、中川氏等からの圧力問題で批判を浴びたが、最近はなかなかいい番組を世に送っている。しかし、昨日の番組にはがっかりだった。職業軍人を父に持つ松平氏の歴史観が反映されていなければいいが・・・・。

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