ニューヨークもぐっと冷え込んできましたが、皆さんお元気ですか?
アイリスのスタッフも風邪と戦っております。生姜湯を飲むとホッとしますね。
周りに今週末はLong weekendだ、なんてはしゃぎ気味の人はいませんか?それは10月第二月曜日がColumbus Day (コロンブス・デー)という祝日だからです!学校は通常通り授業が行われることが多いので、ご確認くださいね。銀行などの公共施設が休業のところも多いのでご注意ください。
さて、このような祝日がお休みになる時に使う言葉があります:
Columbus Day will be observed on Monday at ILIS Inc.
To observe(オブザーヴ)という動詞ですね。一般的には観察する、という意味で使われますが、祝祭日は休業だという時にも使われます。これはおそらく、祝日になるまでに至った経緯、意味合いをしっかりと再確認しましょうという考えを含んでいるのでしょう。ちなみに私が確実にobserveする日は12月4日のナショナル・クッキー・デイです(祝日ではありませんのでご注意。)I observe National Cookie Day, and so should you!
Some observe Columbus Day, some do not.
コロンブス・デーは、イタリア人探検家のクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見した日ということでアメリカ国内のみならず中南米でも祝日とされている日です。ヨーロッパによる「新大陸発見」ということで歴史を動かした大きな節目です。
そこで興味深いのが、コロンブス・デー否定派の意見です。
つい先週、シアトル市議会が投票の結果、コロンブス・デーの名称を正式に Indigenous Peoples’ Day とすると発表しました。Indigenous Peoples というのはアメリカ先住民族、ネイティヴ・アメリカンの方々のことです。シアトルのほかにミネアポリス市やカリフォルニアのバークレー市なども以前からこの名称を採用しています。
先住民族の視点からすると、、コロンブスの新大陸発見は自分たちの祖先の弾圧、差別、殺戮の始まりだという解釈があります。コロンブスの名前が入った日では侵略者が讃えられてしまうという意見を配慮し、名称の変更に至るケースが近年増えてきています。
アメリカ先住民族のルーツはアジア人にあると言われています。アメリカの歴史を念頭におきつつ、コロンブス・デーを過ごされてはいかがでしょうか?