在校生H君学習の様子

今回は最年少で卒業を目指している、H君のことをご紹介します。たびたびこのブログでも紹介をしていますが、今回は主に学習面の成果をお伝えいたします。

入学当初はまだこの学校での学習形態にも慣れていなかったため、どんなことが学習になるのか、学習コーチと相談しながら決めていました。最初のうちはP.E.(体育)の単位としてラジオ体操やウォーキング、ドイツ語のレシピの翻訳、アロマ検定について、ギターなど好きなものばかりでしたが、それらを毎日規則正しく学習していました。

ギターを本格的にやり始めると、一日の練習量は何時間にも及び、ほかの学習が止まるかとおもいきや、もっとやるようになりました。ギターを長時間弾ける筋力をつけるためにジムに行くこともあったようです。

最初に評価物として出されたのが、大好きなギターの演奏でした。成果物として出されるギター演奏のレベルもどんどん上がっていき、毎回提出されるのが楽しみになってきました。今ではコンクールに参加することを計画中です。ものすごいペースで学習しているのも、早く卒業をして、ギターの練習に専念したいため、ということです。

英語の学習はTOEFLゼミナールのオンライン学習に取り組みました。文法の学習が苦手、と言いつつ、3回の復習をしっかり繰り返し、とても速いスピードで設定したコースを終了することができました。成果としては英検2級を受けることにしましたが、1問以外全正解で見事に合格することができました。目下英検準1級に向けて、学習中です。

レポートにまとめる学習は取り組むのが大変かと思ったのですが、本をたくさん読んでいるためか、文章がとても自然でわかりやすく、構成もしっかりとしていて、一度もダメだしをすることなく、評価に入ることができました。いくつか提出をして自信が付いてきたのか、難しいテーマの学習にもチャレンジしていて、現在は子ども手当てについて、諸外国の制度と比較したレポートを作成中で、読ませてもらうのを楽しみにしているところです。ネット検索や知り合いの外国人に話しを聞くなど、積極的に情報収集もしているようです。

好きな学習に取り組むだけでなく、基本的な知識を入れる学習にも、とても意欲的に取り組むようになりました。日本史や科学、数学は教科書や問題集を活用して、一通りのことを学びました。とくに科学では、さきにラジオやスターリングエンジンについて学習していたので、おさらいをしながら知識を整理することが出来たと思います。歴史も最初は興味がなかったようですが、今ではとても楽しく、学んだ内容を家庭でも披露することがあるということです。

担当として思うことは、本当に短期間で、ギターの上達ぶりもすごいのですが、学習面でも、すばらしい成長を遂げている、ということです。学ぶ順番は好きなことから、でしたが、最終的には基本的なこともしっかり学ぶことができて、さらに応用力がつき、今後自信をもって、どんな分野の学習にも取り組めるようになったと思います。アットマークでは自律学習できる人（インディペンデントラーナー）になることを最終目標としています。自分で課題を見つけ、調べ、人に伝えることができるようになる。最年少でこの域に達しようとしているH君の今後がとても楽しみです。