さて、お次のプレゼンは今回チームリーダーとして望んだe-businessのクラスにて。
Websiteをベースとしたビジネスプランを作り、期末にプレゼンを行うというもの。
10月に日本にいる間にwebsiteの名称がこんなことに。
「Artspace.com」
あまりにダサいネーミングで、もうこれだけで萎えてしまったのだが、チームメートがアメリカ人とインド人なのでこれ以上のものは期待できない。
しかもこのドメイン取られてるし。まぁ名前はどうでもいいや。
今回は本当に立ち上げるわけではないし。
オリジナルのビジネスアイディアは僕が出して、後はみんなで作り変えていく作業を三ヶ月続けることに。
先日、そのプレゼンが終了。
チームリーダーとして責任を持って準備し、望んだ本番。
結果は、大失敗。
いや、自分の出来は途中までは過去最高だったと思う。
場数を踏んできたというか、本当に大学院に入った頃と比べて随分落ち着いてできるようになった。というか全く緊張せず、かつ話しながらも頭が冷静だったのは初めてか。
では何が失敗だったかというと、時間制限以内で終わらずプレゼン途中でストップさせられたのだった。
過去最高の出来が、過去最低の出来へと真っ逆さま。
ちょうど前回のプレゼンで時間の重要性について学んだところだったのに、ついついプレゼンに入り込んでしまって途中から完全に何分過ぎているか頭から抜けていた。
大ばか者だ。
今回のこのチームには格別な想いがあった。
三ヶ月前にチームを組んでからしばらくは、チームとして全く機能しなかった。
時間も合わなければ全員の意見も全く噛み合わない。
一ヶ月経った辺りで、僕が日本に行く前にこのままではまずいことになると一人一人話をすることにした。
やったことはこれ。
1. 誠実に話す
これはやはり世界共通なんだと思う。
2. 仕事を一つ一つ正確に見せる
相手が何が詰まっているか分かったらすぐにiPadか紙を取り出して図でも描いて説明する。
3. プライベートを褒める
服を褒めた。ただそれだけで人は全く変わる。
個々人と話した後も、チームとしてまだまだぎくしゃくしていた。
これは僕と一人一人の関係ではないのでどうすればいいのかさっぱり分からなかったが、その険悪なチーム内の流れが変わったのは、今から約一ヶ月前のミーティングでの自分の一言。
「俺、このチーム好きだわ」
中学一年生でもしゃべれる超簡単な英語。これが効果絶大だった。
ここでチームの悪い雰囲気に毒されていたアメリカ人のチームメートは、
「はは。何言ってるか分からないけど。まぁあなたが好きなら結構結構。私は(こんなミーティングなんて終えて)早く帰りたいけど。」
といいつつ、顔は少し笑っていた。
初めて笑ったかもしれない。
ここから流れが明らかに変わって議論が進みだした。本当に不思議なくらい。
こういった三ヶ月を過ごし、上げ調子で望んだ本番が、僕のせいで大失敗。
ビジネスプランが面白さに欠けるものであったので、聴衆の反応を上げるため予定以上にアドリブを入れすぎて、残りスライド2枚を見せることなく、20分という与えられた時間を過ぎてしまった。
あと一分あれば最後まで終えられたのに、ちょっとした話をついつい入れ過ぎてしまった。
崩壊してたチームメートがまとまり、最後をしっかり決めたかったのに自分が全部ダメにしてしまった。
チームメートに慰められながら帰宅。
チームメートは全員ポジティブ。「俺らのチームのプレゼンが一番だった」と今でも言い続けている。
アメリカ人特有のポジティブさからくるのか、一人一人の性格から来るのかさっぱり分からないが、とても僕には信じられない。
[12月16日]
教授からコメントが返ってきた。
チーム全員で書いた紙のビジネスプランを初めとして全てがダメだしだった。
今までの自分を全否定されたようで言葉も出なかった。
しかも全てが納得の行くコメント。
反論の余地なし。
懸念していたプレゼンの時間についても当然書かれていたが、それ以外にももっともっと多くのポイントにマイナスのコメントがついていた。
とにかく一切褒めないのがこの教授の評価の仕方だとは聞いていたが、ここまで完膚なきまでにされることもなかなかない。
この授業は本当に良い勉強になった。
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