連休初日の夜、高校の後輩が主催するクリスマスチャリティ-コンサートに行ってきました。
コーラス部の後輩である彼女は、その後音大に進み、声楽の活動を続けてきました。最近ではソロのリサイタルを開くまでになっていましたが、なかなか予定が合わず、今回高校以来となる、彼女の歌声を聴くことができました。
今回のチャリティーコンサートは震災の年の12月から始めたもので、今年で3回目を迎えたとのこと。お友達が宮城で被災し、自分たちにできることはないか考え、手作りのチャリティコンサートを始めることにしたのがきっかけだったそうです。3年目の今年は先輩のオペラ歌手にも参加いただいて、本格的なものになってきたということでした。
会場は100名ほどが入る小ぶりなホールでしたが、このサイズのお部屋だったおかげで、とても近い場所から本物の歌を聴くことができて、鳥肌のたつような体験をしました。
私も小学校から大学まで合唱をやっていましたが、やはりプロとして大成したその歌声が持つ表現力は、心を揺さぶるパワーが違いました。
何よりも一番心に響いたのは、このチャリティコンサートを企画した彼女が歌った、ガブリエルのオーボエ、という曲です。美しいメロディは聴いたことがある方もいると思いますが、被災し命を落とした方々への思いを込めたその歌声は、魂に届いたと思います。
当校には様々な分野においてプロを目指している生徒がたくさんいますが、その人の紡ぎだすものが、人の心を揺さぶり、満ち足りた気持ちにさせてくれるのがプロフェッショナルとしての技量だと思います。それはただ技術的にプロのレベルである、ということでは実現しえないもので、そこに信念があるかどうかが問われるのではないか、そんなことを感じる機会でもありました。
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