昨夜TBSで放送の「情熱大陸」をご覧になりましたか?
バレエダンサー熊川哲也さんの特集でした。
熊川さんはこの番組に12年振りの登場ということで当時の
映像も流れましたが、私は12年前の放送も見ていました(笑)
バレエ団員とのレッスンで見せた正確なステップと驚異的なジャンプ!
彼のバレエテクニックは38歳という年齢にもかかわらず、
更に進化し続けているようですが、人間的にも進化を続け…
12年前とはまるで別人(笑)でした。
バレエ団と付属のバレエスクールを経営し、「人を育てる」という責任ある仕事を得て変わっていったのでしょうか。表情も尖った部分が影をひそめ、強い責任感と包容力に溢れています。
熊川哲也さんと言えば、誰も真似することのできない天才的なテクニックで有名ですが、その彼が今、後輩ダンサーに最も熱く伝えるのが、意外にもステップやテクニックではなく「表現する力」です。
バレエスクールの女子生徒と鏡の前に立ち、「白鳥の湖」の曲を流して共に表情を作りながら表現力の大切さを伝える場面はとても印象的でした。
インターハイスクールのバレエ留学生も、ヨーロッパ、アメリカのバレエスクールでプロのダンサーを目指して日々研鑽を重ねています。
インターの生徒たちは音楽を、キャラクターを、十分に表現できているでしょうか?
熊川さんにすっかり影響された私は海外で頑張る生徒たちに向け、「顔も身体も思いっきり表現してね!」と遠く日本から念を送っています。生徒たちが素敵なバレエダンサーになれますように。