先日の学習コーチ会議では、共感の力について一緒に考えました。
コーチの資質のひとつとして大切なことに、共感する力があります。
共感する力は、なぜ重要なのでしょうか。
コーチはクライアントである生徒に、行動を起こしてもらうためサポートをしています。自学自習が基本の当校では、生徒が自分の力で動かない限り、卒業への道のりを進むことができません。
そのとき大切になってくるのが、本人の主体性です。主体性はどんなときに発揮されるかというと、自分で問題となっていることに解決方法を見つけたときです。そのときこそ、強い意志を持ち行動していく力になって行きます。
共感には、その問題を解決したい、現状を変えたいという主体性や、意欲を促進するお手伝いができる力があります。理解してもらえたという気持ちから安心感を得て、次の行動を起こす原動力にもなります。
共感の大切さはわかっていても、実際に共感することは意外と難しいのではないでしょうか。必要以上に感情移入をし、こちらの経験になぞられて相手を理解したつもりになるひとりよがりは、相手にとって有益とは言えません。気持ちを汲み取りながらも、客観性や中立性を失わず相手を正確に理解する必要があります。
相手の言葉を繰り返しながら聞いたり、質問をしたり、リフレーミングをしたりといったスキルもありますが、スキル以上に気持ちを汲み取りながら、誠意をもって相手の話を聞くことがやはり心と心の共鳴には欠かせない大切な要素となっています。ときには沈黙をもって、相手の気持ちによりそう場面もあります。
そして肯定的に耳を傾けられることで人は自信を得て、行動する意欲につなげることができます。
共感する前に、当校では「関心を共有する」という共感への準備にも十分取り組むができます。当校のカリキュラムは非常に柔軟性があり、生徒の興味関心をそれぞれの科目に取り入れて学習計画を作成することができるので、コーチは生徒の興味関心が何なのかについて根気良く耳を傾けています。
共感は学習への意欲向上に影響を与えます。学習が成績や受験のためだけでなく、自らの学びのためであり、その先には他者の役に立つといった幸福のためという目的意識を持てるようになると、学習にやりがいを感じることができるのではないでしょうか。学習コーチはそのお手伝いができることを嬉しく思っています。
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