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NO2381 安倍・橋下の歴史認識を問う(2)

山古志村の闘牛大会
山古志村の闘牛大会 31日(金)安倍・橋下らは村山談話のどこを問題にしているのか。高市早苗・自民党政調会長は「侵略」「謝罪」という言葉に違和感があると発言し、本音を表して、釈明に追われたが、要はあれは侵略戦争ではなく欧米からのアジア解放戦争だったと言いたいのだ。

 「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して、多大の損害と苦痛を与えました」という村山談話の事実。1910年の韓国併合(外交権を奪った1905年から数えれば)以来、40年にわたって韓国を「日本」にした事実も否定するというのか。

 強制連行・徴用によって100万人もの人々を国内に連行または強制移住させ、労働力として働かせ、創氏改名によって苗字まで奪い、日本の戸籍を押し付け、日の丸・君が代斉唱、日本語も強制し,宮城遥拝、神社参拝すべてを日本人同様に強制した事実までも、無かったことにするというのか。

アルパカも名物に
アルパカも名物に 石原慎太郎の如く、併合は「韓国皇帝が望んだこと」と強弁するに至っては、もはや議論の相手ではない。一連の日本のやった事実について「謝罪」することに違和感を感じるという、その歴史観こそが裁かれる必要があるのだ。歴代自民党政府は同じ歴史観に立ってきた。 

 その証拠ともいうべきは、安倍の祖父・岸信介が東京裁判でA級戦犯となりながら、占領軍の政策変更によって釈放され、首相にまで上り詰めるという、ドイツでは考えられない事態が起こったのが戦後の日本だったのだ。ドイツではどうだったかを見てみよう。

 1970年12月7日。社会民主党のブラント首相がポーランド・ワルシャワのユダヤ人ゲットー(居住区)跡に建つ慰霊碑に崩れるように跪き、その様子が世界中に配信された。この時は何も語らず、後日「現代史の重荷を背負って、言葉は無効だった」と語っている。

大学合格の解放感に浸る孫娘
大学合格の解放感に浸る孫娘 このブラント氏はヒトラーのドイツを逃れて、ノルウエーから反ナチ運動を続けた筋金入りの運動家だった。そんな彼を首相の座まで引き上げたのは、68年に起こった世界的なベトナム反戦運動の中で西ドイツ国内で起きた青年たちによる戦争責任追及の声だった。

 私も教員2年目、ベトナム反戦のデモには参加していたが、佐藤内閣打倒を叫ぶだけの無力な闘いだった。ドイツには68年世代という言葉があり、青年たちが自分の親の責任を問い詰め、貴方(両親)はあの時何をしていたのかと迫るのが社会現象にまでなったと。

 戦後のドイツも、日本同様、あの戦争はナチス(軍部)によるもので、一般国民は騙されたのだとの主張が大勢だった。日本はいまだにそうである。ドイツの68年世代はそこを問題にした。そうではない、国民の戦争責任を自覚しないで、真の反省はあり得るのかと。

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