最近電車の中で、ピンク色の「Because I am a girl」というポスターをよく見かけます。発展途上国の女の子たちを支援するためのプロジェクトですが、先週はこのプロジェクトを企画している国際NGO法人プラン・ジャパンを、男子生徒たちといっしょに訪問しました。
知っているようで、実はあまり知らない、発展途上国の子供たちの現状について、いくつかの実例をもとに学びました。学校が家の近くになく、幼い弟たちの面倒をみる必要があったり、水汲みをしなくてはならなかったりと、小学校に行く年齢の女の子たちが学校に行けず教育を受けることが出来ないでいる現状を知りました。経済的にも豊かでない家計のために13歳で結婚をさせられ、そのまま母親になり、また自分の娘も教育を受けられない、そんな連鎖が続いているそうです。
また、ネパールではカマラリという違法な制度のもとで、幼い女の子たちが家事手伝いをする、いわば奴隷のような扱いで生活を余議なくされている、ということも知りました。プラン・ジャパンではこうした女の子たちをそうした生活から救出し、家に帰ることもできない子供たちには住まいと教育を受ける機会を用意しているということです。すでにその住まいで年長となった女性たちは、自分たちでカマラリが酷い制度であることを演劇を通して訴えていくような活動もできるようになり、将来に対して前向きに考えるようになっているそうです。
なぜ女の子どもたちを中心に支援しているかというと、例えば一例では女の子が5年間初等教育を受けると、将来生まれてくる子供が5歳まで生き延びる確率が40%あがる、という調査結果がでており、それ以外にも母親が読み書きできることがその家族にとっても大きな効果があるようです。
プラン・ジャパンではそれ以外にも募金活動の一環として、支援した子供たちとの手紙や写真のやり取りもあるそうで、手紙の翻訳はボランティアスタッフが請け負っているそうです。当校の生徒にも是非チャレンジしてほしいと思いました。
今回は訪問を通じて、世界に目を向けてボランティア精神を持った人たちが活動することで、確実に救われている人々がいる、ということを実感しました。まだまだ足りないのでしょうが、そうした活動に参加する気持ちを生徒たちにも伝えていきたいと思いました。
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