萬代橋は市民の誇り
16日(火)朝から快晴。L子がメルケルに決断をさせたのは、国民の反原発運動なのだと言いたいことは解ってはいたが、日本人としてはそうした運動で国の政策を買えさせた経験が余りないので、実感として理解しにくい。L子はそれを紹介する本はないのかと。
ミュンヘンに22年間も在住し、ドイツのエネルギー問題を追及している熊谷徹氏の説明がわかり易い。人口がドイツ3位のミュンヘンは南部バイエルン州に属し、BMWやジーメンスなどの重要なメーカーを抱え、その電力を賄っていやのがイザ―原発1,2号機だ。
ドイツの原発は17基。フクシマ前はトラブルで1基が停止中で、稼働原発は16基だった。フクシマ事故直後の17日、メルケル政権は一時停止命令を発し、老朽化した7基の原子炉のスイッチを切った。イザ―1号機もその一つ。ドイツで老朽化とは31年以上である。
桜と柳
メルケルは原発推進派で就任後、前政権の「稼働年数を32年間に限る」とした決定を覆し、12年間の延長を決めていた。イザ―1号機は19年まで、2号機は34年頃まで運転される予定だった。しかし、2号機も22年までにはスイッチを切ることが決定されたのだ。
L子が我が家に滞在中、盛んにおかしいと言ったのは、日本ではなぜ国が許認可権を持ちながら、停止命令ではなくて浜岡の時のように「要請」なのか。今話題になっている再稼働の判断も最終的には電力会社の決定だなんて信じられないし、おかしくありません?
ドイツでは国の決断は勿論、州の権限も強く電力会社が介入する余地はないと。物理学者でもあるメルケル氏がフクシマ事故後、180度態度を変えた理由を連邦議会で「全世界にとって強烈な衝撃でした。この事故は私自身にとっても強い衝撃を与えました」と述べた。
通称雪柳
続けて「福島原発で、事態がさらに悪化するのを防ぐために、人々が海水を使って原子炉を冷却しようとしていると聞いて、日本ほどの技術水準が高い国でも、原子力のリスクを制御することができないことを理解しました。私の原子力に対する態度を変えたのです」
当事国である日本の首相(当時管直人)が即時全停止の決断ができず、1万キロも離れた国の首相の子の決断の違いは何なのか。倫理委員会の提言から1週間後の6月6日には原発の全廃を閣議決定。ドイツ連邦議会は6月30日、原子力法の改正を83%の賛成で可決。
原子力の専門家が「ドイツの原子炉の安全性に問題はない」とお墨付きを与えたのに、メルケルは素人集団の倫理委員会の結論を取ったということは、市民の視点を重視したことに他ならない。フクシマから4か月足らずで、「原子力時代」の最終日を決定したのだ。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。








