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NO2227 脱亜入欧史観は生きている

インド人の子ども
インド人の子ども 25日(火)今日は朝から雨。この国に上陸して明日で2週間になるのだが、ずいぶん長くいるような気分である。お腹の調子もよく、私の体は東南アジア用に免疫ができているのかも知れない。毎日一個の梅干しの効果かも。タイやベトナムのように水を買い置く必要もない。浄水器まである。

 飲み水だけはミネラルウオーターを持ち歩く。涼しくて、デニス以外、飲むこともない。調理には水道水を使う。水道の蛇口をひねって、そのまま水が飲める国など世界的にはむしろ珍しい。水質の問題もあるが、日本が水浄化技術を世界に売り込まないのが不思議。

 アジアの川は大河で日本のように急流ではないため、常に濁っている。水そのものは豊富なのだから、それを浄化する技術をビジネスにすれば、原発を輸出するより、はるかに喜ばれるだろうに。太陽光も風力も、さらには地熱の技術も今や海外にとられてしまった。

マレー系の子ども
マレー人の子ども 水で思い出したが、ヨーロッパでも生水を飲める国は少数派だろう。東京からおいでの奥様のお話を聞いて、日本人の欧米崇拝、東南アジアをバカにする史観は30年前、いや明治以来100年以上経っても変わっていないと強く感じた。アジアは汚い、治安が悪い?

 その奥様は「マレーシアでしょ?」といかにもバカにしたように言われ、「ええ、うちの主人はアジアにしか興味がないの」と返したという。これがフランスであれば「羨ましいわ」となるはずである。言い訳など必要もないが日本人の基本認識が間違っている。

 「ハイカラ」に象徴される欧米崇拝の思想は福沢諭吉の「脱亜入欧」思想は、つまりは、アジアにサヨウナラし、ヨーロッパに取り入るというアジア蔑視観を生み出した。18,19世紀の植民地主義社会の中で、白人が有色人種をバカにした思想を日本人がそのまま受け継いだのだ。

駐車場で遊ぶインド系の子ども
駐車場で遊ぶマレーの子 だから日本人は「黄色いバナナ」とアジア諸国から揶揄され、黄色人種でありながら中身は白い白人で、欧米志向から抜け出せない。アジア蔑視観の上に立つ限り、いつまでたってもアジアの代表として欧米諸国に物申すリーダーにはなり得ないし、信頼もされないということだ。

 私はアジアを巡って現地の人々と接していると、日本人に対する羨望のまなざしを感じる。それは誰もが言うように、世界先端技術を生み出す日本人、勤勉で礼儀正しい日本人である。あの戦争に心から謝罪し、アジアのリーダーになり得ていれば、今私たちはここで胸を張れるのにと思う。安倍政権誕生で、それも遠のいた。

 ここにはいないけど、アジアを旅して威張り散らしている嫌な日本人もたくさん見てきたし、そういう人はヨーロッパへ行くと小さくなっているんだろうな。こちらに長期滞在している人たちというのは、そういうことをわきまえて行動しているように見える。

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