1月になるとフランスのパティスリー(ケーキ屋)にはギャレット デ ロワが並ぶ。
1月6日にみんなで食べることになっている。
アーモンドクリームをはさんで焼き上げたお菓子。
とても美味しい。
このギャレットを初めて大勢で食べた時、その家の主人が人数分を切り分けるとその家の小さな女の子が
「じゃあ、私ね!」
と言いながらテーブルの下に潜った。
主人が、切り分けた一つ一つのギャレットを指差しながら
「これは?」
と大声で言うと、テーブルの下の女の子は
「パパに!」
「ママに!」
と、言っていく。
誰がどこを食べるか決めるのだ。
全部言い終わると、女の子も席に着き、そしてみんなでギャレットをいただく。
実は、ギャレットの中には一つFeveフェーヴ(もともとはそら豆という意味で本当にそら豆を入れていたが、現在は陶器の人形のこともFeveと呼ぶ)という陶器の人形が隠されていて、この方法で誰のギャレットの中にそれがあるか??とワクワクしながらいただくことができるのだ。
ちょっと用心しながら食べなくてはいけない!
思いっきり噛んだら歯が折れてしまうかも!
そのうち、
「あ!あった!」
という声が聞こえ、その人は紙でできた王冠を被り、その日1日王様になれる。
だから、パティスリーでギャレット デ ロワを買うと紙でできた王冠もついてくる。
ギャレット デ ロワは小学校でもやる。
夫の会社でもやったそうだ。
みみは小学校でも王様になった!