2023年11月4日
2回目のアメリカ駐在は、わんこ連れということで、我が家のブラジル生まれの我儘娘 メイ(ミニチュアシュナウザー7歳)にとっては3回目の海外引越になりました。
国が違えば、犬の輸出・輸入手続きも違うということで今回もまたまた試行錯誤しながらの準備でしたので、簡単に備忘録として残しておきたいと思います。
まず大前提として、海外から日本入国がおそらく世界で一番面倒な手続きや準備が必要で、その日本から他国にいくのはそれほど大変ではないということ。
今回日本からの渡米に関しての手続きは次のような流れですすめました。
1)フライトを決め、犬を載せられるか確認してから予約
各飛行機で、載せられる頭数が決まっています。ANAはキャビンには載せられないので、貨物室に6頭がマックスのはず。
※またブルドックやパグなどの鼻ぺちゃ犬種は、夏場の搭乗は禁止になっている場合もあるので要注意。
※それ以外の犬種でも、真夏の場合は搭乗前後に炎天下で飛行機脇で待機させられる時間も考慮して個人的には避けたいところ。そのため、我が家も真夏は避け9月末の渡米にしました。とはいえ、今年は猛暑が長く続いたので、9月末でも心配でしたが、少しは気温が落ち着き、比較的早い時間の離陸と着陸だったためよかったです。
2)渡航先へのペット輸入の条件を確認し、必要な準備をすすめる
アメリカの場合は、日本の出国検査への準備ができていれば特に+αで必要なものはないようです。
帰国にそなえて、余力があれば狂犬病の抗体検査もしておくといいかもしれません。
3)日本の動物検疫所に、輸出条件の確認と手続きをする
詳しくは、こちらのサイト
動物検疫所
NAACS(動物検疫関連業務)
でアカウントを作り、必要な書類や情報(狂犬病や混合接種の種類や日時。有効期限。マイクロチップの情報など)を提供する。すると、検疫所からメールが来て、必要な追加資料や渡航前の輸出検疫の時間や場所についての連絡がくる。
渡航10日前ぐらいまでにすればいいそうですが、飛行機が決まったら早めに手続きを勧めておいたほうがいいと思います。
<必要書類>
・狂犬病、混合接種の接種証明書
・過去の出国、入国の手続きをしたことがある場合はそのときにもらった書類
4)渡航当日、または前日に検疫所に行く
・渡航する空港の検疫所で予約が取れますが、フライトの3時間前ぐらいに検疫所の予約を取る。
早朝のフライトの場合は、当日の検疫ができず前日に予約をとります。
(私のばあいも、10時半のフライトだったため、前日の検疫となりました)
・検疫所では、狂犬病や混合接種証明書の原本などをみせ、マイクロチップの読み込みをします。特に詳しい健康チェックなどはしていませんでしした。
・すべて終わると、出国書類(犬の輸出検疫証明書 EXPORT QUARANTINE CERTIFICATE FOR DOG)と検疫が終わったことを証明するタグをもらうので、タグは犬を入れるクレートに付けます。
5)当日 準備
フライトの時間によりますが、トイレはもちろんできるだけ直前にしておくこと。空港に入ってしまうと、歩かせることはもちろんできないので、車で来る場合などは到着前に外に出してあげてトイレをすませておくといいと思います。
食事は、やや空腹ぐらでい搭乗するのが大切。たくさん食べたあとで搭乗し、嘔吐した際に食べたものが喉に詰まったりする危険があるので。
・クレートの中は、できるだけシンプルに。
以前ブラジルからベルギーに転居した際、プロの業者に手続きをお願いしました。その方がクレートの準備も全部してくれたのですが、それを見習ってやっています。
トイレシートを床面に敷き詰め、周りはテープで頑丈に固定。誤飲につながるおもちゃなどは入れず、使い慣れたマットレスやタオルなどのみを入れる。
※今回も、これに従って準備したのですが、メイは長時間のフライトのストレスが大きかったのか、アメリカに到着した際には、トイレシートをめちゃくちゃに破壊していました。幸い、誤飲などはしていなかったようで、元気でしたが、私のテープでの固定が不十分だったせいかと思うので、次回はもっとちゃんと固定しようと思います。
・水はぶら下がるタイプのものをクレートに付けられますが、メイは普段このタイプの水のみをあまり使っていなかったので、ほとんど飲まなかった様子。渡航1か月前ぐらいから、使えるように目に見えるところに設置していたのですが。。。
※クレートにメイのかわいい写真をはってみました。そうしたら、空港でクレートを扱う方々が少しでも丁寧に扱ってくれるかもしれないという願いをこめて。。。効果のほどはわかりません。
6)チェックイン&出国
荷物と一緒にカウンターでチェックイン。前日にもらった書類を見せ、担当の方がクレートの施錠などをしてくれます。
1時間半前に手渡せばいいということで、まだ少し時間があったのでクレートに入れたまま少し一緒にいました。
時間になったらカウンター付近に戻ってきて、クレートごと引き渡して出国手続きは終了。人間とは別の入り口から、入っていきました。
こんな感じで、寂しそうに不安そうな顔で連れていかれました(涙)
7)到着後
約12時間のフライトを終えて空港へ。
入国手続きなども順調で、荷物を引き取るターンテーブルへ向かうと、メイをのせたクレートがすでにポツンとターンテーブルの脇に置いてありました。中をのぞくと、私をみつけてキューンキューンと声をあげるメイ。中のトイレシートは引きはがされひどい状態でした。きっとストレスが大きかったんでしょうね。かわいそうでしたが、頑張りました!
しばらくすると航空会社の人が近づいてきて、簡単に書類をチェック。他人に持ち去られることがないようにということでしたが、それまで完全に放置されていたけれど。。。
荷物を引き上げ、出口へ。
8)検査(inspection)に回される
早くクレートから出してあげたいと、荷物やクレートを載せたカートを片手で押しながら、乗り切らなかったスーツケースをもう片方で引き釣りながら、ヨロヨロと出口に向かうと、インスペクションに行くようにとのこと。
ペットがいると必ずそうなのか、私の大量の荷物が不審に思われたのかはよくわかりませんが、指示に従って別ラインへ。
荷物をX線検査にとおし(クレートは別)、メイの書類を求められたので検疫証明書を提示。
すると、狂犬病の証明書はないのかと言われ、原本は日本語しかないというと、検査官が不審そうな顔をしたため慌てて検疫証明書に記載されている、狂犬病検査の欄を見せると納得した様子。
他にも、アメリカ入国時には本来不要ですが、帰国準備も込めて準備していた、狂犬病の抗体検査の書類も一応見せたらそれもじっくりチェックしていました。
特にチェックしない場合もあるようですが、アメリカは担当者によっていろいろなので、正しいことをちゃんと主張できるように準備をしておくことが大事ですね。
無事に検査をおえて、ようやく家族が迎えにきてくれていた出口へ。
屋上の駐車場まで出て、ようやく外に出してあげることができました。クレート内ではトイレはしなかったようなので、駐車場の脇でアメリカ初のトイレ!異国の地のにおいに興味深々な様子でトコトコ元気そうに歩いている姿を見て安心しました。
※ちなみに、クレートは、チェックインのときに結束バンドで扉を固定されているので、外に出すにはハサミで切る必要があります。ハサミがないと、家に着くまでだしてあげられませんので要準備です!
というわけで、3回目の海外引越もメイはよく頑張りました。
今は、広々とした街並みやそこらじゅうに出没するリスを追いかけまわすのに忙しそうですが元気に新生活を初めています!
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。