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NO2193 公務員批判を問う(7)

見事な銀杏の木
見事な銀杏の木 20日(火)先月までの毎週金曜日のデモの終点が県庁前だったのでよくわかったが、予算編成期でもない10月の夜7時で県庁舎は煌々と電気がついている。この時点ですでに2時間の残業だ。一般公務員は残業手当が支払われるから、むしろ喜んでいる人もいよう。

 実際私の大学の友人は大蔵省の主計局という最も忙しい部署にいた頃、残業手当が給料を上回ると自慢とも自嘲ともとれる話をしていた。当然毎日のように深夜に帰宅、途中で飲んで帰るわけだから、奥さんに呆れられて離婚に追い込まれた。反省はしていたが。

 古賀氏は評価の基準が「労働時間」だから無駄な残業が生まれると言いつつ「民間企業の場合は残業は褒められたものではありませんね?残業の多い部署の管理職は、それだけで「管理能力なし」とみなされるくらいです」と書いているが、私の聞いた話は違う。

鮮やかな紅葉
鮮やかな紅葉 世界的に有名な某自動車メーカーに就職した教え子のY君は「入社して驚いたのは、2時間はサービス残業だったことです」と。現場の組立員はほとんど派遣社員、Y君のような幹部候補生でさえサービス残業という明らかに労働基準法違反を堂々とやってのける。

 先日、新潟へ共産党の志位委員長がきて講演をやった。その中にNECや日本IBMの実態を報告していた。バリバリの中堅社員を突然「明日から出社しなくていい」と首切りが行われた。野田首相は「事実ならあってはならないこと」と答えざるを得なかったと。

 「あってはならない」というのはサービス残業や突然解雇は明確に法律で禁止されているのに、世界的な企業でこんな無法がまかり通り、大臣は「訴えればいい」程度の答弁。ドイツでは残業の上限時数も法律で決められ、IBMの例ならば、管理職は逮捕される。

赤と黄のコントラスト
赤と黄のコントラスト 公務員の身分は法律で守られているから突然解雇はあり得ない。それを橋下などが「公務員は恵まれすぎている」などというのは本末転倒である。古賀氏は「特に幹部の身分保障をなくすべき」だと。キャリアは地位の象徴として「個室、秘書、車」が与えられていると。

 民主党は公約の中に企業団体献金や天下りの禁止を盛り込んだのに、実現しないばかりかむしろ後退している。維新の会も企業団体献金禁止を掲げながら、太陽の党との合流時にあっさり放棄した。公務員批判の核心はキャリア官僚の法外な退職金付き天下りだろう。

 ドイツのように課長以上は全国公募、それ以下のポストは庁内公募、下位の公務員にも大幅に裁量権を与え、日本のように許認可権を課長以上で決済するシステムをやめれば、企業との癒着や影響力はなくなる。従って天下りのうま味はなくなり、その必要もなくなる。 

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