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NO2186 公務員受難の時代(4)

カンガルーの母子
カンガルーの母子 13日(火)教師が本務である授業に専念できず、雑務に追われているのは日本の教育にとって損失だという視点が文科省にはない。授業は自分たちが示した学習指導要領や指導書に忠実にやればいいとでも思っているのだろう。それでは創造性も自主性も育たない。

 前にも書いたが、日本学校のおかしなところが山ほどある。外に出て見なければわからないことだ。日本では毎日のように誰かが出張する。その教師の授業は基本的には自習になる。欧米の学校でもタイでも管理職以外の出張はほとんどない。税金の無駄遣いだ。

 日本の教師が出張するのは市内や県内の歩調を合わせるための出張である。均一の教育を国民に保証する建前論だろうが、どこの国でもやらないことをお金をかけてやり続ける意図が私にはわからない。もっと校長に権限を与え、学校の特色を発揮させるのが正しい。

これから昇るぞ
これから昇るぞ 学校の中に日本だけが教務室を持っているのも、同一歩調のため、はみ出しを許さないための日本特有の発想に基づくものだ。私はタイの学校では英語科の教員室に配置され、月一回程度の全体会議の時のみ会議室で打ち合わせを行う。何の違和感もなかった。

 単身赴任手当、旅費、へき地勤務手当、出張旅費・手当など日本独特の仕組みは諸外国から見れば税の無駄遣いと見えるのではないか。中央省庁から地方への役人の出向や出張もそうだろう。地域ごとに採用が行われれば、本人の希望以外、異動も必要ない。

 公務員が2,3年で異動し、新潟県の教員の場合、最長7年というおかしな規定があって、聞けばマンネリとか癒着による汚職の温床になるなどともっともらしい説明がなされているが、どれも組織内の工夫や罰則の強化で対応できる。腰掛意識を生む害の方が大きい。

木登り上手なコアラ
木登りをするカンガルー 日本の学校には形式主義がはびこっている。私も体験し、改善に持ち込めなかったことに。高校入試の引率がある。入試の事前見学や入試当日の引率計画なるものを作成、それに基づいて事前打ち合わせや引率をやる。私自身の入試で先生に引率された記憶はない。

 すべて口頭で済む話を数十分もかけて文書を作成する意味がわからない。小学校の教師が七夕の飾りを買いに外に出ようとしたら、外出届を出せ、帰ったら復命書を出せと言われたという笑えない話もある。どの話も教師が信用されていないか、管理職の責任逃れだ。

 最近では私の頃に無かった、東京都に倣った人事評価制度が導入され、生徒への評価制度も重なって毎日チェックチェックで忙しいらしい。本末転倒だ。生徒はテスト漬け、教師は評価漬け、全くナンセンスなことにエネルギーを使い果たし、ストレスを溜めている。

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