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自宅パーティーの思い出
NYに暮らしていた頃 子供たちはバースデーパーティーに忙しく
本当に いろんなパーティーに呼ばれては 楽しい時間をすごさせてもらいました。
でも 会場を借りるのは高くつくし みんなと同じようなパーティーになってしまう。
そこで 自宅を開放して オリジナルのパーティーを開く人も何人かいました。
だいたいは 庭で大騒ぎして 遊んで ピザ食べて それから
家の中で ゲームをしたり 映画を見るというパターンが多かったのですが、
いくつか 印象に残っている自宅パーティーがあります。
ネイルパーティー
自宅で大騒ぎするのは かわらないのですが(苦笑)
みんなで順番に お母さんに 好きなマニキュアを塗ってもらうというもの。
アメリカの小学校低学年から中学年は まさに マニキュアブームでした。
うちの娘も 毎週末は ネイルを塗り替えるのに 大忙し。
日本のように シールを貼ったり デコしたりということはなく
カラフルな色で 塗るだけというもの。
時々 こだわっている子は 2色を交互に塗ったりしていましたっけ。
お母さんは 色にはこだわりのある子供たちのために
いろんな色を揃えて 一応 サロン風に 「どのお色にしますか?」
なんて やっていました。
おみやげは マニキュアとコットンボールに ネイルファイラーと
とても おしゃれな パーティーでした。
なぜ そんなに詳しいかというと、
こういうパーティーは 玄関先で 子どもだけ預けるのが基本なのですが
わたしは、「ちょっと 入ってもいいですか?」と 強引に中に入り
家中を見学させてもらった挙句、 子供たちのマニキュアを塗るのを
手伝ったりして ちゃっかり 主催者に紛れ込んでいたのです。
普通は 中で何が行われているのか 興味があっても
玄関先で冷たく 「じゃぁ 3時に迎えに来て!」と
追い返される?場合も多いのですが
「ちょっと 中を見せてくれる?」(May I come in just a little bit?)
と言えば よろこんで 家の中を案内してくれて 見せてくれますよ。
もちろん 主催者はてんてこ舞いですから
いろいろお手伝いをしてあげると 喜んでもらえること 間違いなし!
お次は こちら。
最近 娘のクローゼットを整理していたら 出てきました。
懐かしい。
クラフトパーティー
クラフトというのは 日本語でいうところの 図工とか工作。
つまり 家に集まってもらっても ただ大騒ぎされたのでは
母たちは困るので 男の子にはあまり使えない方法ではありますが
とにかく 何か 「作る」ことに集中させることで
子供たちに おとなしくなってもらい さらに 完成した作品を
持ち帰ってもらうことで 思い出にもなるという趣向。
いろんなクラフトパーティーがありましたが ご紹介するのは こちら。
これ、 枕カバーです。
他にも Tシャツとか シーツとか クッションカバーとか
無地だったり 下書きだけしてあるものなど
アメリカは クラフトパーティー向けのグッズが充実しています。
これも そんなクラフトショップから お母さんが手に入れた
枕カバーなんです。
これに ファブリック専用の色ペンを揃え
子供たちに 好きに色を塗ってもらいます。
確か 娘が 小学校3年生ぐらいの時のパーティーだったと思いますが
意外なことに 「好きに描いてごらん」といっても
アメリカ人の子どもは けっこう戸惑います。
日本人は 勝手に アメリカ人の方が 独創的とか
芸術的感覚に優れているとか 自己表現が上手、と 思い込んでいますが
子どものうちはむしろ 日本人の子の方が よっぽど器用で 独創的。
お絵かきや 色塗りも 小さいころから いろいろ経験しているので
ものすごく上手です。
こういうパーティーの時は いつも うちの娘は喜んで
ぬりぬり かきかき 自由に楽しんでいたのですが
逆に まわりのアメリカ人の女の子たちは
自由奔放なようで オドオドしていて
「私も あの子(娘のこと)のような色にしたい!」とか
「それいいね。 そんな風にしたい」とか
いつも 真似される方でした。
きっと娘に限らず どんな日本人の子でも
塗り絵や工作や図工に関しては アメリカ人の子たちの羨望の的になるような
才能を持っていると思います。
でも 将来 全般的に表現力で 日本人とアメリカ人にすごく差が出るのは
その後の教育のあり方なんだろうと思うと
ちょっと悲しいですね。
さて 娘もこのパーティー終了後は この枕カバーで寝る!と騒いでいたのですが
日本に帰ってからは 枕のサイズが違うこともあり
ほったらかしでした。
それに ね。
やっぱり この辺 アメリカ人やわぁ~と 思うところがあってですね。
裏に 写りまくりですワ。
油性ペンなんだから この辺 日本人なら 特に気をつけなくても
誰でも 中に厚紙を挟んだりして 裏写りしないようにあらかじめ準備できそうですが
その辺は ノープロブレム???なのが アメリカ人。
裏写りしたから 何?
枕カバーの裏なんだから 見えないし。って 感じでしょうか。
そもそも 気にもしていない!
最近 日本の文房具店にいったら 「裏に写らない油性ペン!」とか
「にじまない!」と いろんな特性を持ったペンが売っていましたが
そういうのって アメリカでは 「求める」ことすら 思いつかないんだろうなぁ~。
アメリカ人にとっても 一番 派手に誕生日パーティーをする年齢の頃に
NYで生活する機会を与えられた我が家。
当時は 毎週末のように プレゼントを用意したり(呼ばれる側はこれがあります)
あちこちに子供を送り迎えしたり
それこそ 我が子たちのパーティーでは プランニングの段階から
大騒ぎでしたが
今となっては 子供たちにとっても 親のわたしたちにとっても
とっても いい 思い出になっています。
幼稚園から 小学校中学年ぐらいまでのお子さんを持つ方々。
是非 楽しい誕生日パーティーを たくさん 経験してくださいね。
では では。
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