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体の2/3は水分でできている。

 
 
2週間ほど前の9月14日をもって 子供たちの学校では 
 
ついに 水筒を持ってくることが禁止された。
 
 
夏の間 あまりに暑いので ここ数年は 日本の学校でも「特別に」
 
 
期間を限定して 各自が水筒を持ってくることを 許されていたのだ。
 
 
と言っても アメリカの学校のように
 
いつでも 好きな時に飲んでいいわけではない。
 
 
持ってきていいのは 水か お茶。
 
氷を入れるのは なぜか 厳禁で 水筒は 登校したらすぐ
 
教室の後ろのランドセル入れの上に 並べ、
 
飲んでいいのは 休み時間の間だけ、と 決められていた。
 
 
 
うちの息子なぞは 休み時間は 校庭で遊ぶのに必死で
 
まさか 水を飲むために チャイムが鳴る前に教室に戻ってくるわけがなく
 
そのまま授業時間に突入し、
 
ものすごく暑い日でも ほとんど水筒の水が減っていない日があって
 
ずいぶん 心配した。
 
 
 
その上 ある日 突然の 水筒持参禁止令である。
 
 
 
ところが 9月の下旬になっても 暑さは一向に和らがず、
 
気温が低い日でも 乾燥していたり
 
運動会の練習や 炎天下での体育で 熱中症で搬送される児童が
 
相次いでいるという。
 
 
夏の間でも 集団で熱中症になった事例を見てみると
 
たいていが 学生や子供たちで
 
体が溶けるような気温の中 無理やり行事に参加させられていたり
 
屋外で 運動させられていたケースが多かった。
 
子どもの健康管理をする立場にある 学校や 大人が
 
行事を決行するという大義名分の前に
 
子供たちを犠牲にしたとしか思えない。
 
 
今や 学校は 自らの保身のためであれば 平気で子供の前でも
 
嘘をつく所になってしまった。
 
 
 
せめて 子供の健康や安全は 守る義務があるという大前提に
 
立ち返ってもらいたい。
 
 
 
日本の教育の現場では まだ 「子供を甘やかしてはいけない」という
 
奇妙な思想が はびこっている。
 
そして その「甘やかし」とは なぜか クーラーや扇風機をつけることや
 
おいしいものを食べさせることや、水分を補給すること、などとなっている。
 
 
 
子供たちを 快適な空間に置くことは 甘やかしでもなんでもない。
 
 
むしろ 体はまだ未熟で 体力も 大人ほどないのが 子供たちだ。
 
 
 
夏に限らず 無理をさせたり 炎天下で運動させたり 立たせたりという行為は
 
教育でも 躾でもなんでもなく ただの しごきでしかない。
 
 
ある日 突然 水を飲まなくても平気な生き物に 人間はなれない。
 
 
人の体の3分の2は 水でできている。
 
人間にとって 水分補給は 命に関わること。
 
 
 
夏に限らず 春でも 秋でも 冬でも
 
好きな時に 水分を 補給するのが、
 
のどが渇いたときに 水を飲むのが  どうして そんなに悪いのか。
 
 
水筒持参に 期限など設けず 誰もが いつでも
 
水分を補給できる環境を 学校は用意するべきだと思う。
 
 
 
でもね、不思議なのが  日本では 大人になると 要りませんといっても
 
お茶を出されることが 多々 あること。
 
 
公式な会議や 集会などでは 必ず 席に 水かお茶が用意されている。
 
仕事の打ち合わせに来たというのに まず お茶を飲めと言われる。
 
 
飲みたくもないお茶を 飲まされるのも 苦痛だ。
 
 
 
とにかく 大人の水分補給は 本人の責任に任せておいていいのだから
 
子供たちに 水分を与えてほしい。
 
 
不衛生なウォーターファウンテンなんて やめて
 
廊下にウォーターサーバーを置き、 各自 コップを学校に持ってくるようにして
 
いつでも 水が飲める環境を用意してほしい。
 
そんな予算がないというのなら せめて 各自に水筒を持ってくる自由を
 
期間を区切らずに与えてほしい。
 
 
冬場でも 水分補給が自由にできれば
 
学校内で インフルエンザが 狂ったように流行ることも
 
なくなるのではないかと思う。
 
 
 
年中大事だよ 水分補給。
 
そんな公衆衛生の 基本中の基本を 誰か 学校に指摘してほしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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