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日本とアメリカの大家族

 
 
先日 日本の朝の情報番組を見ていたら
 
なつかしい人々が ゲストとして 出演していた。
 
 
その名も ・・・・・
 
 
 
The Duggers !!
 
 
 
 
TLCという放送局で 長年 ドキュメンタリーとして放送されている
 
全米一の大家族が 日本に旅行に来たと言うのだ。
 
アメリカでの番組名は 19 and Counting.
 
つまり 19人の子どもがすでにいるのだが
 
まだ まだ 生むかもしれないという 大変なご家族の物語なのだ。
 
 
 
 
 
NYにいた頃 ここの奥さんが もう高齢出産の域に入っているし
 
これまで18人 ほとんど年子で毎年生んでいるので
 
19人目は やめた方がいいと 医師に忠告されていたにもかかわらず
 
「わたしは まだ 生みたい!」と 公言し
 
その通りに 19人目をすぐに妊娠して 全米の主婦から 
 
大批判を浴びていた。
 
 
 
 
わたしのアメリカ人の友人も 非常に憤慨していたひとりで、
 
「あの人 自分の健康を冒してまで 出産するなんて 頭おかしいよ!」と
 
自分の親戚のことのように 怒っていた。
 
 
 
 
 
その一方で この大家族を 「すばらしい」と 絶賛する人々もいて
 
良くも悪くも この人たちは 当時 全米の注目を一斉に集めていました。
 
 
 
 
そんな折 奥さんが妊娠した19人目の子が 早産で 未熟児で生まれてしまった。
 
 
 
 
あまりの小ささに このまま生きられるかわからないと言われ、
 
涙を流す 母と 兄弟姉妹たち・・・・。
 
 
 
ところが この子は なんとか 生き延び、 標準より かなり小さく
 
発育は遅れながらも 順調に成長し、
 
これまた 全米に 感動と喜びを与えたのです。
 
 
 
また この奥さんというのが ぶりっこというか天然というか
 
 ピュアというか 何と言うか・・・・。
 
 
 
要は 話だけ聞けば 19人も立て続けにうむなんて なんちゅー
 
頭のゆるい母親だ!と 思うかもしれないけれど
 
この奥さんは とにかく 「神様・命」という 敬虔なキリスト教徒で
 
彼女の外見も 信念も まるで 教会のシスターみたいな人なんですよね。
 
だから ほかの人が言ったとしたら許せないようなセリフも
 
この人なら 許せちゃうといった 魅力が あるんです。
 
 
 
 
 
「子どもたちは 本当に 天使です」
 
「命ですもの。 神から与えられた命は いくつでも
 
 わたしは 喜んで 受け取るべきだと思います」
 
 
 
 
 
こんな クサいせりふも 彼女がいうと 素直に響くし
 
彼女自身 その信仰と信念に基づいて 命をかけて
 
子どもを産み続けている様は まさに 「有言実行」なわけで
 
結果として 「すごい女性!」 と 多くの主婦たちを うならせてしまうのです。
 
 
 
 
 
ここで皆さん お気づきでしょうか?
 
日本も アメリカも 大家族番組が 好きだという共通点があります。
 
しかし 登場する キャラに 大きな違いがあることを。
 
 
 
 
 
 
日本でも 最近  ビッグダディ とかって大家族の番組が人気のようですが
 
私は この番組はよく知らないものの これまでの日本のこの手の番組の
 
メッセージは だいたい 決まっていました。
 
 
 
 
大家族= 貧乏。
 
子供たち= 動物園。雑魚寝。
 
夫婦= 家庭の味を知らずに育ったので大家族にあこがれている
 
      そして けっこう 元ヤン系?
 
 
 
 
そして 貧乏にも負けず ヒドイ暮らしぶりの中でも 兄弟姉妹 家族が
 
力を合わせて 乗り切っていく、というのが 定型パターンだったような。
 
 
 
 
 
私が 昔に見ていた 大家族番組では 家族全員が
 
「貧乏なんかに 負けないぞ! オォ~~~~!」と叫ぶのが
 
番組のオープニングと 決まっていましたし。
 
 
 
 
その他の同様の番組でも 
 
トイレットペーパーは 一人3センチまで と書いた貼り紙があったり 
 
一つしかないトイレを 朝 どうやって 10人兄弟で使っていくかとか、
 
(下の男の子たち3人ぐらいが一斉に放尿することで解決)
 
いわゆる「節約」 や「譲り合い」 の精神を 番組を通して 見てもらうという
 
意図があったと思うんですよね。
 
 
 
 
祖父母が 「私たちの子どもの頃も こんな感じだったわぁ~」と つぶやき、
 
若い世代は 「こんな生活より 自分たちの方が マシ」と思ったり、
 
 
結果 「子どもなんて 多いと 大変。 2,3人で充分やわぁ~」と
 
少子化に 一役かっているのではないかと 思うほど。
 
 
 
 
 
でも アメリカの番組を見ていると 主人公たちのキャラの良さもありながら
 
そこには 貧乏とか 無残という シーンは一切なく、
 
むしろ 「うちも もう少し 家族を大きくしようかしら」とか
 
「もうちょっと 子供を産んでみようかしら」と 思わせる仕掛けがあるのです。
 
 
 
 
 
 
 
長くなったので その辺の 続きは 次回。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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