メコン川に沈む夕日
2日(日)昨日は午後からアメリカの原子力技術者・アーニー・ガンダーセン氏の話を聞きに行ってきた。氏の経歴が凄い。原子炉製造メーカーの副社長時代にマーク1型原子炉の危険性を内部告発。会社は首になるばかりか、逆告訴され、家財産すべてを失ったと。
その後妻と立ち上げたNPO法人で原発の調査分析、訴訟、公聴会等でアドバイザーとして活動している。優秀な通訳を同行し、とてもわかり易く、初めて聞く話も多かった。前日まで東京で日本の科学者とのシンポジウムや国会議員を相手に話もされたとのこと。
氏の話をアトランダムに紹介してみたい。原子力史上福島の3基を含め5回メルトダウンを起こした。スリーマイル島、チェルノブイリに次ぐメルトダウンで、私はすぐに予測したし、日本政府が隠蔽することも予測できた。最悪に事態を救ったのは作業員たちだ。
流しの演奏を聴きながら
もしあの事故が夜中に起きていたら、女川も福島第二も危なかったし、第一の事故もさらに拡大したであろうことは明白だと。それを決死の覚悟で防いだ作業員はヒーローだと。
隠蔽体質は何も東電や日本政府に限らず、アメリカも旧ソ連も情報を隠蔽したのだ。
とりわけ福島第一の1~5号機に使われているマーク1型と呼ばれる沸騰水型原子炉は出力の大きさに比べ容器が小さすぎるという指摘は1972年に行われており、アメリカ規制委員会NRCも当然知っていた。私は福島事故の数週間前に妻に次の事故はマーク1型だと。
日本の政府が事故後、避難指示を半径3キロ、10キロと広げたのに対し、アメリカは80キロ圏外への避難指示をしたのは、原子炉のメルトダウンではなく、4号機の使用済みプールの空焚きや火災を恐れたためだったと。これは日本のマスコミのどこも解説していない。
吹き抜けの学校食堂
事故の2週間前に氏はアメリカで実際プールの水がなくなった場合のシュミレーションで火災が起きることは証明済みだった。その危険は今も去っていない。大きな余震で、プールにひび割れが起きただけで、メルトダウンや火災の危険は高まるのだという。
それを東京での院内集会で東電の技術者に対策はあるかと聞いたら「プール内に燃えるものはありません」との答えで笑いが起きたという。4号機の使用済み燃料は出来るだけ早く取り出す必要があるが来年12月から開始して2年かかると。もっと早く出来るはずだと。
中越沖地震の教訓に学んでいれば、福島の事故はさえられたことは分かっていたが、結局東電だけではなくアメリカの電力会社も含め、コストを優先させる体質があるから、対策を講じたがらない。今の段階での可能な安全対策をするとコスト的に合わないのだと。
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