これもガウデイ作の聖家族教会
21日(月)この旅行記を単なる旅紀行にはせず、私の見聞を通して日本という国を考えてみたい。人々はなぜ旅に出るのか。敗戦の直前、獄死した哲学者・三木清は「自由を求めて」と書いた。日本には「かわいい子には旅をさせよ」と自立を促す旅もある。
日本人は小学生から修学旅行でリーダーの指示通りに動く訓練に慣れている。一部の生徒を除けば、ほとんど自分で判断する必要もないし、許されもしない。最近は随分と改善されて、クラス単位や班単位の自由行動を認めるようになったが基本は変わらない。
私はこれが嫌でクラスキャンプを単独でやるようになった。それが大人になっても変わらず、ツアー旅行がますます盛んだ。ツアー旅行ほど不自由はないと思うが、今回の参加者の中には「私たちにはこれがありがたいのよね」との声だった。これが一般的だろう。
彫刻が特徴
不自由を承知で旅行会社の指示通りに動けば楽だとの考えであろう。そのほかに、10か所近い世界遺産を10日間で26万円余の安さで回れるという魅力もある。現に私と同じツアーは嫌いだけど、安いからというカップルもいた。今回は白人の団体ツアーも目立った。
今回の旅で最も印象的だったのはリスボンの案内をいただいた在住32年というMさんの言葉だった。「日本人は、みんなと同じ考えで、同じ行動をとることを良しとしますね。こちらでは全く逆で、人は個人個人で全く違うのだということを認めることが大前提です」
「こちらの学校では平均点を出したり、競争することはありません。学校の序列もありません。だって、何の意味もないでしょ?学校の夏休みは約3か月で、宿題もありません。日本では東大を出て買い物ができない青年がいるという話を聞きました。おかしいのでは」
明るい教会内部
教育の話をもっと聞きたかった。私が「日本ではギリシャに続いて、スペイン、ポルトガルが明日にでも国家破綻するようなマスコミ報道がなされていますよ」というと、「放っておいてほしいわ。日本は自分の国のことをもっと心配した方がいいんじゃありません?」
その通りで、パリからの機中で、旦那の母の誕生日祝いでメキシコからバルセロナへ帰省するというご婦人から、貴方の家は福島から遠いのか、大丈夫なのかと心配された。ほかの参加者も福島は大丈夫かと聞かれたという。全く危機感のないのが我々日本人なのだ。
初めてのツアー旅行で、意味があるかなと思ったのは、安さの他に見知らぬ人たちとの出会いや会話が楽しめることかなと思った。数人を除いてほぼ全員の方々と会話が楽しめた。勿論本音ではないが。Mさん「日本人は本音では語りませんね。こっちは違いますよ」
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