おはようございます。
タンザニアの沖から数十キロ離れたところに、
それはそれはとてもキレイな島が存在します。
今更もったいぶって書いておりますが、
「ご存じザンジバル島です!」
(ザンジバルのフェリー乗り場の混雑)
ザンジバルは
公式ではないですが、
タンザニア本土と若干「税制」の差があり、
それを利用しビジネスを展開している人が多い島です。
ザンジバルは私の出身地の沖縄と同じ大きさです。
そして、「島」ですので、
大きな産業が発展しにくい立地にあります。
ただ、
沖縄もそうだったように、太古の昔から貿易が盛んな港として有名でした。
そして、
沖縄は残念ながら「貿易」からすっかり影を薄くしていますが、
ザンジバルはいまだに、
「粘り強く」その貿易港としての歴史を強く主張し続けています。
(人もコンテナも多いザンジバル港)
かつては東アフリカの奴隷貿易の拠点として有名であり、
中東に行くほとんどの奴隷はザンジバル経由だったと思っていただいても過言ではないくらいです。
今なお濃く残る中東の風情と、
時代の流れから見放されたように生きるこの島の人々たちの中には、
やり手のビジネスマンがたくさん潜んでおります。
最近、
「那覇港の開発のアドバイス」などもし、
微力ながらも講演までさせていただいた関係で、
那覇港よりもはるかに設備も物流が遅れているこの港が、
どのようにしていまだに活発に貿易をおこなっているのかにすごく興味がわいています。
(確かに数字でみると、総貿易量は那覇港に比べて、はるかに負けているが、港の活気はぜんぜん違います。)
(ザンジバルは沖縄とおなじで観光も盛んです。)
決してマネージメントが素晴らしいわけではない。
決して能力が優れているわけではない。
無いなら無いなり工夫しようとするその活力はどこから出てくるのか。
そして、この島に船をどんどん引っ張ってくるエネルギーはどこからきているのか。
一番大きいのは、
「島民の意識」ではないかと思います。
根っからの商売人で、商品を輸入し、販売することにあまり抵抗がない人が多いです。
よくドバイに買い出し、中国に買い出しに行き、
コンテナ数個分を購入、そしてザンジバルに戻り、商品を売っています。
(毎日大量に入ってくるコンテナ)
ザンジバルは島ですので、
物資を輸入し、特産品を輸出しています。
また、輸入された物資はただ島で利用されるのではなく、
タンザニア本土やその他東アフリカの各国に再度輸出しています。
要するに、「中継貿易」をやっております。
なぜ、商人たちはザンジバルに集まるのか?
答えは簡単です。
それは、ドバイや中国に買い出しに行くより、
ザンジバルで手っ取り早く卸売で商品が手に入るからです。
そして、ドバイや中国から輸入する手間より、
距離の近い、そしてアフリカの国から輸入する方が手続きも簡単です。
(ザンジバルのビーチにて)
他にもいろいろと理由があると思いますが、
僕の出身地沖縄の那覇港をかつての大きな貿易港に復活させるためのヒントは
このアフリカ大陸に浮かぶ、小さな小さな島にヒントがあるのではないかと思います。
既成概念をふっ飛ばし、
新しいアイディア、そして新しい仕組み作りをしていきたいなと思います。
みなさんもぜひご協力お願いいたします。
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