打ち上げられた船
27日(金)またスウエーデンのM君がコメントをくれた。成人を20歳としている日本のおかしさについてである。江戸時代は世界で最も自立した国民(子ども)だった日本が、今や世界で最も子どもを甘やかしている国になってしまった。M君は恥ずかしいと。
子どもの権利条約(政府は児童の権利に関する条約という)は現在190ヵ国以上の国が批准しているが、日本は先進諸国の中で最も批准が遅れ94年だった。理由は20歳成人問題を初め、あらゆる法律を条約に合わせるための法改正が必要だったからだ。
この条約の基になったのは1959年の児童の権利に関する宣言。18歳以上を大人と規定するのはこの時以来のことだから、半世紀以上も経つ。当然のことながら、民事上,刑事上は勿論のこと、学校を初めあらゆる場面で貫徹されている。責任を持たせる意味である。
女子高だけが残ったが・・
日本の公職選挙法が成人を20歳にしているのは明白な条約違反であるし、学校の中だけを見ても、条約違反はゴロゴロしている。生徒会(PTAも)の会員であるかないかを自分で判断させず、自動加入にしているのもおかしい。意見表明権に至ってはゼロに等しい。
ドイツベルリンのL子や弟の中高等学校では生徒会の加入は勿論、カリキュラム、学校の規則、成績など学校生活のあらゆることを決定する学校評議会や職員会議に生徒代表が入るのは当然とされていたし、少なくとも意見を表明する場は保障されている。
日本の文科省がまともな役所ならば、あの条約を批准した時、すぐに学校改革に着手すべきであったのに、鼻からその気はなく、子どもたちに意見表明権があるんだよと教えよとの通達もなかった。教師にしても積極的に教えようとはしなかったし、戸惑うばかり。
人影もない気仙沼
ベルリンでL子や弟に市内を案内してもらった時、市の中心部の公園に「ガラスの壁」と呼ばれるモニュメントがあり、何かと聞けば、中高校生がこの地域であったナチスによるユダヤ人狩りの歴史を掘り起こし、地域の大人と一緒に建てたモニュメントだと。
ガラスの壁には犠牲者の名前が刻まれ、ガラスに加害者である自分の姿を映し、自らに反省を迫るのだとの説明を聞いた時には、感動で声も出なかった。日本の学校でそんなことをさせたら、たちどころに偏向教育の烙印を押され、もみ消されてしまうだろう。
まともな政治教育、歴史教育、環境教育を推進しようともしてこなかった結果が今日の若者の政治的無関心であり、ろくな政治家を生まない政治風土を生み出してしまったのだ。自分の無力さも恥じ入る。今からでも遅くはない。若者よ立ち上がれ!と呼びかけたい。
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