角田山のカタクリの花
18日(水)L子在宅中、日独の指導者や司法制度の差などについて、かなりの議論をした。L子は日本の今後の原発訴訟に強い関心を示したので、日本人は江戸時代以来、お上を訴えるなど考えもしなかったし、訴えても負けることはわかっていると観念している。
現に今まで何回も訴訟は提起されたが、全て最高裁で敗訴している。L子は率直に驚き、ドイツでは勝訴の方が多いし、日本に行政裁判所がないことを不思議だと思っていたけど、先生の説明でやっと理解できたと。でも今回の事故で最高裁も変わるかも?という。
そんなに甘くはないけど、全国各地で訴訟を提起することになると、その動きは随時連絡をすると約束した。原発設置を許可したのは政府でしょ、それなのに、原発停止を命令できないのもおかしい。どこに提訴するの?というから民事か刑事も可能だと説明。
雪割草
日本の司法は独立していない、最高裁は政府寄りの判決しか書けない、下級裁判所の人事権は最高裁人事総局に握られていると批判したら、ドイツの裁判所も似たような問題があるけど、最高裁の上に位置づけられている憲法裁判所だけは国民の支持を受けていると。
彼女はメルケル首相を評価してこなかったけど、今回の事故を受けての決断は評価できるとした話は紹介したが、メルケルがどのような経緯であのような決断をしたのか、彼女からは選挙以外の話は聞けなかった。彼女の帰国後それを探していたら見つかった。
ミュンヘン在住の環境ジャーナリスト・熊谷徹氏がメルケルの国会演説を詳しく分析しているので要約を紹介してみたい。昨年の6月9日連邦議会での演説である。改めて確認しておきたいが、彼女は原発擁護派で10年には原子炉の稼働年数を12年間延長した人物。
カタクリの群落
彼女は元々物理学者であることを念頭に置いて演説を聞いてみよう。「福島事故は全世界にとって強烈な一撃でした。この事故は私個人にとっても、強い衝撃を与えました。大災害に襲われた福島第一原発で、人々が事態がさらに悪化するのを防ぐために、海水を注入して原子炉を冷却しようとしていると聞いて、私は“日本ほど技術水準が高い国も、原子力のリスクを安全に制御することができない”ということを理解しました」
「新しい知見を得たら、必要な対応を行うために新しい評価を行わなくてはなりません。私は、次のような新しいリスク評価を行いました。原子力の残余のリスクは人間に推定できる限り絶対に起こらないと確信を持てる場合のみ受け入れることができます。しかしその残余のリスクが実際に原子炉事故につながった場合、被害は空間的・時間的に甚大かつ広範囲に及び、他のすべてのエネルギー源のリスクを大幅に上回ります」 つづく
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。








