世界中の誰もが一生に一度は訪れてみたいと憧れる抱かせるヨーロッパ。古くから様々な人類の文明や歴史を育み、今もなお色濃く残すその各国の土地柄には、多彩な様相が数多く存在しています。世界の地域統合の先進事例として欧州統合がなされ、EUとしての統一通貨が導入されたのは1999年のこと。そして、2002年には国際的な基軸通貨として、ユーロ紙幣の運用が始まりました。それらのユーロ紙幣は、どんな意味を表しているのでしょうか?
ユーロ紙幣はデザインが統一されており、紙幣の種類は、5、10、20、50、100、200及び500ユーロの7種類があり、そのデザインは基本的には各国共通です。 これはオーストリア人カリーナという人のデザインが採用され、欧州史における建築様式の歴史の流れと発展を、 人と人をつなぐ「窓」、「門」(表)と「橋」(裏)という図柄によって表現しています。 額面の小さい方から順に、 (5)古典、 (10)ロマネスク、 (20)ゴシック、 (50)ルネッサンス、 (100)バロック・ロココ、 (200)鉄・ガラス時代、 (500)20世紀-現代 を示す図柄で、その順番は西洋建築史と同じ時系列になっていることは、あまり知られていないようです。さらには、紙幣に描かれたそれらの建築物は、どこの国かを限定しないよう、どこの加盟国にも公平になるように、ヨーロッパの特徴をよく表した架空の建築物が描かれ、実在するものではありません。
また、表側にはEU旗、裏側にはヨーロッパの地図が描いてあります。 ちなみに現在紙幣に書かれている文字は二種類。ラテン語の「EURO」 とギリシャ文字の「EYPΩ」になります。もうしばらくすると、500ユーロ紙幣はなくなるそうですので、将来はグンと価値が上がるかもしれませんね。。。