南ベトナム大統領官邸
27日(火)介護実習の日々が続いている。昨日はデイーサービス施設。21名の老人たちが集う。研修生の任務は老人たちとの交流だが、男性が2人しかおらず、話しかけに苦労した。90歳というSさん。やはり戦争の話かと思ったが、戦争の話はしたくないという。
新発田に集結された後、山口県下関から船に載せられた。そこでフィリッピン方面に行くらしいと聞かされたが、着いたところは台湾の高雄だった。フィリッピンだったら私は生きて帰れなかったと思う。幸運だった。戦闘もなく、2年で敗戦、無事帰還できた。
午後はレクタイムで、素晴らしい女性リーダーがあっという間に老人たちを惹きつける。双六ゲームをやりながら、介護体操や歌を歌いながら、体を動かさせ、笑顔を引き出す。最後は半々に分かれたテーブルごとのおはじきを使った玉入れ競争をやって終わった。
地下無線室
3時過ぎには帰宅するのだが、何台かの車で各家庭に送り届ける。私は車椅子だけの4人を送る車両に同乗させてもらった。お二人はアパートの2,3階にお住まいで、ヘルパー二人で車椅子を引き上げるのだ。家族から邪魔者扱いされる老人の姿が見えるようだ。
今日は特別養護老人ホームで認知症のある方々のお世話と聞いた。ユニットケアという方式で個室20を二つのユニットに分け、それぞれのユニットを2~3人のヘルパーでお世話をする。会話が一応成り立つという人が各ユニットに2~3人という感じである。
今日は介護技術の講習での経験を全て体験することになった。先ずは排泄介助。寝たきりの方の部屋に定期的に回り、おむつを交換するのだ。介護歴8年というヘルパーのSさんは30代前半と思われたが、淡々と手際よくやって見せ、3人目の方はやってくださいと。
官邸中庭
自分の親でさえ経験したことはなかったのに、気持ちは複雑だった。午後は入浴介護で、ほとんど自力で体を動かせない人たち7人を入浴させるのである。短パン半袖姿でも暑いくらい体力を使う。機器も充実してきているとはいえ、やはりかなりの体力を要する。
私は寝たままでの老婦人の洗髪、入浴後の体拭き、パジャマを着せる過程のお手伝いをした。認知症がかなり進んだ方たちとはいえ、自身の親を思い出さずにはいられなかった。お世話されるのはありがたいことだが、そうならないように日々の努力が必要だと思わされた。
入浴で3時間を要した。時間があれば、もっとゆっくり入浴させられれば、と思うが、これが精一杯に思えた。入浴介助後は再びお話しできる方々と対話。対話と言っても認知症の方たちのお話は同じことの繰り返しで、忍耐あるのみ。他人だからできること。自分の親なら、怒鳴りつけそうだ。
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