英語になってないか・・・

さて、夕方修理に出した車を引き取りに行くことに・・・

我がコンドミニアムの前の通りでタクシーを止め助手席側のドアを開け運転手に「スリ・ペタリン　ＯＫ？」　

中国系らしきドライバーは怪訝な顔で無言

スリ・ペタリン知らないのかな？

「俺、知ってるから」　　（私は英語で言ったつもり）と言って助手席に乗り込みました。

家内は後ろの座席です。

ドライバーは無言で・・・・

タマンデサ　メディカルセンターの交差点の近くで「そこを右に曲がって・・」　（私は英語で言ったつもり）

そしたらずっと黙っていたドライバーが私に向かって英語で何か言いました。

それが、私が聞いても素晴らしい英語で、しかも重低音の美声で！

何を言ったのか分からないのだけが残念

そしたら後ろの席から家内が何か言いました。

私の想像ではドライバーは私に向かって　「君が話しているのは英語か？」　と言ったようでした。　

それに対して家内が　「すみません、この人は英語があまり話せないんです。行き先はスリ・ペタリンのホテル　スリ・ペタリンの近くです」　

っと言ったようです。

その間ドライバーの顔をチラッと見ると輪郭は見事な将棋の駒のような形で、顔のパーツが皆大ぶりで、見るからに意思が強そうな、只者ではないなというような感じです。

その後の家内とドライバーの会話は家内が言うにはだいたい以下の通りです。

「あなたの英語は完璧ですね」　

「私は英語で教育を受けて政府の役人をやっていたからね。　数年前にやめてタクシードライバーになったんだよ」　

「何故タクシードライバーに？」　

「気楽だからね。　だけどね、仕事は夜７時までしかしないんだよ。　タクシードライバーは危険な仕事だからね。　最近はクレイジーな奴が多くなった。　これを見ろ（運転しながらサイドブレーキのところに置いてあった新聞の一番最後の紙面を開いて写真を指さした。そこには焼けただれた車の写真）。　その車はベンツだ。　若者グループがＢＭＷやベンツなど高級車を襲って火をつけるんだ。　クレイジーだ」　

「本当にクレイジーだわね！　何台もやられてるの？

「ああ、何台もだよ」　

「何人（なにじん）？」　

「分からない。不景気で仕事がなくなった不法滞在者が憂さ晴らしでやっているんだ」

（ベンツ、ＢＭＷに乗っている皆さん今すぐ乗り換えましょう。日産マーチとは言いませんから大衆車に・・）

ドライバーはスリ・ペタリンはよく知っているらしく難なく到着

「あそこの角の車の修理屋のところで・・」　

「あの修理屋に行くのか？」　

「そうです。あの修理屋の評判はどう？」　

「修理代高いけど技術は確かだ」　

その修理屋で我が愛車とご対面

おおおおっ　綺麗になってる！イメージ 1