おはようございます。
日本はそろそろ暑くなってきている頃でしょうか。
こちらは雨季に入る時期ですね。
さて、本日はシリーズ化している兵法三十六計です。
この記事のタイトルにある、敗戦計とは、
自国が圧倒的劣勢の場合に用いる奇策です。
本日の、走為上が敗戦計の最後の戦略ですね。
中国古典:兵法三十六計をまとめてみたい方はこちらをどうぞ。
中国古典:兵法三十六計
では、今日のテーマは「走為上」「走(に)ぐるを上(じょう)と為(な)す」
これは、以下の故事からの知恵です。
宋の畢再遇の軍が金軍と対陣しましたが、金の兵員は日に日に増員されてゆき、戦を仕掛けられないほどの圧倒的な人数差となってしまいました。
畢再遇は退くことを決め、ある日、旗を陣地に残したままとして(※旗は大量に並べられているのが常)、羊を縛ってつるして前足を太鼓の上に置かせて羊が足をばたつかせると太鼓がなるように細工した上で、突如全軍退却させました。
金軍は太鼓の音がして旗がそのままであるため、宋の陣地がもぬけの殻であることに数日間気づかず、気づいて追撃しようとしたときには、宋軍ははるか彼方であったそうです。
これを大まかに解説すると、勝ち目が全くないなら全軍をあげて敵を避ける策略です。
降伏は以後は敵の意のままにされてしまうので完全な敗北です。
停戦は交換条件を与えねばならないから半分敗北したことになります。
しかし逃走して勢力を保ったならば形勢逆転が可能なのです。
それでは次回、この「走為上」を応用した例をご紹介しますのでお楽しみに!
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