メコンデルタの風景1
2日(木)猛烈な吹雪で、さらに数センチの積雪だ。今日は一度も外出せず家にこもった。外気温は零下1度、室内は炬燵を強にして、ストーブ一つで11度、湿度49%である。ストーブを2つにしても16度までしか上がらない。頭はすっきりでこれで十分である。
18年豪雪と言っても記憶にない。調べると、06年の秋にタイ東北部の中高等学校にいて、07年の3月初旬に帰国しているので、知らないわけだ。この雪を見ると、どうしても40年前の津南町での3年間を思い出す。雪国に住む人間の春を待ち望む気持ちを体感した。
読者諸君には私の愚痴を聞いてもらっているようで心苦しいが、お許しいただきたい。私のもっと大きな不満は研修時間や研修費についてだった。教師にとって授業研究は命である。組合のアンケートでも今一番の望みを書いてもらうと、研修時間が欲しいと。
メコンデルタの風景2
欧米やタイの学校でも先生方は責任を持って授業をやりさえすればいい。だから、彼らが忙しいというのは研修のために忙しいのだ。日本の教師は先に紹介した公務分掌と称する雑務や部活、生活指導(欧米ではカウンセラーや管理職の仕事)、それに出張だ。
この出張も欧米やタイにはない。出張するのは予算獲得のために走り回る管理職だけである。なぜ日本の教師だけに出張があるのか。海外出にて初めてわかった。文科省の指示を聞いたり、各学校で同じことをやるための打ち合わせの会議がほとんどなのだ。
海外から見れば無駄な時間と出張旅費を使って、やらずに済むことをやっている。日本では教師に研修費が出るのは大学教授だけだ。私個人で言えば、購入する書籍の9割以上は授業研究のためだ。小遣いは本代と酒代に消えた。勉強すればするほど家計はへこむ。
メコンデルタの風景3
私が教師になりたての頃は官制(文科省や県教委主催)研究会には旅費と日当が、民間(自主的な研究団体が教科別にあった)への参加も少なくとも参加費が出て、出張扱いの有給休暇だったが、退職時には官制に限られ、年休を出させられた。(私は出さなかった)
教特法で研修は教師の「権利であり義務」であると規定しながら、自分のニーズに合わない官制研修しか研修と認めないあり方がどれほど教師の研修への意欲や自主性を削いでいるか世間には知られていない。まして、自宅での研修を認めないのは世界の笑いものだ。
そればかりか、最近では研修内容にまで管理職の干渉があり、報告書の提出を求めたり、教材プリントの是非まで介入しているとの話も聞くようになった。生徒に自主性や創造性を求めながら、教師の自由を奪うような状態で日本の教育に明日があるだろうか。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。








