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アメリカ州立大学の予算と値段

こんにちは、コーダイです。

先日の山梨県震度5弱の地震があって以来、再度活発になってくる地震活動とともに、新しいリサーチが次々と発表され、地震発生率が高くなっている東日本ですが、富士山の噴火ともなると、まるで映画や漫画の世界のようにしか、イメージが浮かびませんね。

最近では、休火山・活火山など私達が小学校で習った定義が変わり、富士山は休火山ではなく、正式な活火山として認められたそうです。今まで、何もなかった富士山が、急に活火山!と言われても、またもやピンと来ないのですが(苦笑)何が起こるかわからない今、健康に気をつけたり、いつでも動けるように体力をつけたりなど、今までサボっていた分(?)出来る事を出来るだけ頑張るしかありませんよね!

自然の猛威もスゴイのですが、アメリカではカリフォルニア州知事の下した、教育関連の予算カットに直面し、今回大きな問題と発展してきたのが、カリフォルニア州立ノースリッジ大学でした。

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地方分権と言えば、少し前に現大阪市長の橋本さんや前宮崎知事の東さんら、たくさんの人が主張していたことでも、記憶が残っているかもしれませんが、アメリカは州ごとに政治を行う地方分権の国です。

いわゆる、国の法律と州の法律が異なり、州ごとによって飲酒が出来る年齢が異なるという、日本から見ると、一風変わったシステムを持っている国ですが、良い事も悪い事も、州ごとの責任となります。

財政危機に見舞われているカリフォルニア州では、昨年のクリスマス前に、ブラウン知事が教育関連の予算を大幅にカットすると発表。増税をして、市民からお金をカバーするのか?各部門の予算をカットするのか?という苦肉の策で、教育関連予算を大幅にカットをするという選択を選びました。

もちろん教育関連の予算なので、多くの州立大学やコミュニティーカレッジに影響があるのですが、ロサンゼルスの北西に位置している地域のノースリッジ校は、早くも壁に当たってしまったというわけです。

2012年1月26日に、カリフォルニア州立ノースリッジ大学にグランドオープンしたのがスチューデント用の巨大スポーツ施設で、巨大ジム、屋外プールに、施設内にはロッククライミングの練習場まで備え付けの、素晴らしいフィットネスセンターなのですが、それとは裏腹に生徒を集めすぎた為に、クラスが密集してしまい、授業が受けられないという事態に発展してしまいました。

後期の予算を当てにしていた大学は、予算がなくなり、十分な人件費を払えなくなるという事態にもおちいってしまったという事なのだと思います。

その為、学生は授業を選択しても受講できないという状態になり、単位の取得が不可能となってしまいます。1つのセメスターに15単位以上は取得しなくては4年間を卒業する事はできないアメリカの大学で、生徒達が取得できるのは、頑張っても8単位、9単位程度どまり。中には3単位しか取れない人もいて、現在予算をカットした州政府に対して、抗議活動も行われているようです。

学生寮に入っても、シェアハウスを借りていても、学校がなければ生活費だけが単純にかかってしまうだけとなります。

留学生にとっても切実な問題であり、卒業が遅れるだけでなく、卒業までの時間がかかればその分の生活費が必要となってしまいますよね。

ヨーロッパの経済破綻が、大きな問題としてとりあげられていますが、日本やアメリカも含め、多くの場所で影響が出ているのは確かです。

州立大学や“安い”というイメージで公立学校を選ぶ生徒様もいらっしゃいますが、州立大学で“安い”のは、その州に住んでいる地元の方が優先となります。

次に、他の州からはるばるやってくる人は、同じアメリカ人であっても州外の学費となります。

そして、やっと留学生。海外からやってくる留学生は、さらに高い、インターナショナル料金となってしまいます。

アメリカ人の方は、この事実を知らない人も多く、多くの人が州立大学の方が安いものだと単純に思ってしまいがちですが、実は私立の大学と比べてもあまり変わらない事もあったりするのです。

<それじゃ!不公平だ!> という声が聞こえるかもしれませんが、これは“不公平”ではありません。簡単に説明をすると、その土地に住んでいる人は“税金”を払っていますよね。所得税や消費税やら。彼らは国へ“税金”を払っているので、州の施設である大学を安く利用する権利があります。

それに変えて、カリフォルニア州だけでなく、アメリカに対しても税金を払っていない、日本人が同じ料金で州の施設(つまり、住民の税金で出来た施設)を安く利用できるのは、<不公平だ!> というわけです。

極端な話かもしれませんが、例えば外国人が日本に来たときに、怪我をして病院にかかります。私達、日本国民は国民保険を払っているので3割負担で大丈夫ですよね?そして、残りの7割は、私達が支払っている保険料からまかなわれます。

けれども、外国から来ている人は、国民保険を払っていないのだから、100%負担になってしまいますよね。

それと、同じ事で日本人は、海外に行けば『外国人』です。州立大学は、"単純に安くいける大学"ではなく、"地元の人たちの為の大学"とまず、考えた方がわかりやすいと思いますよ。

どちらにしても、教育関連の予算を大幅にカットされた、カリフォルニア州の学校が今後、どのよう対策をしていくのか、大学生き残りサバイバルにもなってくる事は必至なのかもしれません。


"単純に安くいける大学"ではなく、"自分が何をしたいのか?" を考え、"自分が目的としている事を達成する事の出来る大学"に行くのが、一番大切なこと。

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